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- 子供が試合でエラーが多いです。
- 守備が上達する練習方法が知りたい。
- 甲子園に出た人はどんな練習をやっていたの?
- 守備練習の注意点を教えて!
- 子供達に人気がある守備練習は?
実は、少年野球の守備練習で悩んでいる保護者や指導者は非常に多いです。
なぜなら、子供に守備を指導するのは非常に難しいからです。
自分は小学校3年から野球を始めて野球歴は30年以上です。
高校時代には甲子園にも出場しました。

親となってからは少年野球のコーチを5年間務めた経験もあります。
しかし、少年野球では多くのトラブルや悩みに直面し、何度も挫折や失敗を繰り返してきました。
子供に教える難しさも良く分かっています。
この記事では自分の経験をもとに、おすすめの守備練習5選を紹介します。
この記事を読めば、子供の守備が確実に成長します。
この記事の結論はこちらです。
- ゴロ捕球の基礎はケンケンパで身に付ける
- 実戦の判断力を養うにはケースノック
- プレッシャーに打ち勝つ力を身に付けるにはノーエラーノック
- 挟殺プレーのコツ
- 牽制球のやり方
少年野球の守備練習は特殊な練習をするよりも、一般的な練習を工夫してやることがポイントです。
子供は気分のムラがあるのが特徴です。
子供が「楽しい」と感じる練習の方が集中して取り組むことができて効果が大きいです。
SNSで野球少年100人に対して「好きな守備練習は何?」とアンケートを取ったので結果を紹介します。
(複数回答可としています)
第1位 | ケースノック | 54票 | 本当の試合みたいで楽しい 試合で役に立つから 頭を使うから |
第2位 | シートノック | 49票 | 試合前にやるから 短時間で終わるから |
第3位 | フライ練習 | 44票 | フライを捕れると嬉しい ダイビングキャッチができる |
第4位 | 牽制球の練習 | 29票 | サインプレーが楽しい アウトにできると嬉しいから やればやるほど上手くなるから |
第5位 | 1カ所ノック | 18票 | 基本練習ができるから 余り疲れないから |
第6位 | ノーエラーノック | 13票 | プレッシャーが楽しい めちゃくちゃ緊張するから |
ゴロ捕球の基礎はケンケンパで身に付ける

守備は基礎が大切です。
基礎が出来ていないと応用は上手く出来ません。
ゴロ捕球は大きく4つに分割することができます。
- ボールへのアプローチ
- 捕球姿勢
- 送球へのステップ
- スローイング
この4つを練習できるのがケンケンパです。

- 送球用ネットを用意する
- 指導者と選手の距離は10メートル
- 1カ所ノックの要領で指導者がボールをゆっくり転がす
- 選手は捕球したらネットに投げる
低学年でもできるので基礎練習にピッタリです。
それぞれのポイントを解説していきます。
- ボールへのアプローチ
- ボールの右側に入り、ケンケンでバウンドを合わせる
- 捕球姿勢
- ケンケンパの「パ」で捕球する
「パ」の時の足は踵から地面につく
腰を落とし、股を割る
股の中央で捕球する
- 送球へのステップ
- 右足、左足の順番でスッテプして送球動作に移る
- スローイング
- ネットに向かって丁寧に投げる
ファーストに投げることを意識してコントロールに注意する
ノックの前に15分程度やるだけでも大きな効果があります。
15分以上は子供の集中力が続かないので逆効果になりやすいです。
練習のルーティーンにして毎回やることをおすすめします。
実戦の判断力を養うにはケースノック

俗に言う「守備が上手い選手」というのは捕球技術と送球技術と一緒に状況判断能力を兼ね備えている選手のことを指します。
状況判断能力を養うにはケースノックが1番効果的です。
人数が多いチームでは実際にランナーを付けてノックを行うことで走塁練習を兼ねることができます。
しかし、人数が少ないチームもあります。
そんなチームは「仮想ランナー」をイメージしてやりましょう。
イメージするということは、個々の野球のレベルによってランナーの動きが変わってきます。
それを有効に活用できるのもメリットです。
レベルが高い選手のイメージを低い選手にも教えることができます。
具体例を紹介します。
- 1アウト、ランナー2,3塁
- ①ノッカーはスクイズを想定し、サード前にバント
②ゴロを捕球したサードは1塁へ送球
③3塁ベースカバーに入ったショートは2人目のランナーが本塁へ走ったことを全員へ伝える
④サードからの送球を捕球したファーストは本塁へ送球
⑤キャッチャーは仮想ランナーにタッチ
このケースはいかに2ランスクイズを想定できているかがポイントです。
レベルが低いチームならば2ランスクイズを想定できずにサードゴロで終わりです。
逆にレベルが高いチームならば、もっと考えてプレーする方法もあります。
- 2ランスクイズを想定して、ゴロを捕球したサードは1塁へ偽投して2塁ランナーを挟殺プレーでアウトにする
- 2ランスクイズを見破ったファーストは、1塁のアウトよりも本塁を優先し、サードからの送球を前に出ながら捕球してすぐに本塁へ送球して得点を阻止する
このノックは、いかに想像できるかがポイントです。
かなり頭を使う練習なので集中力が必要です。
レベルが低い選手はレベルが高い選手に引っ張られるのでチームの底上げにも繋がります。
ミスが出た時は、話し合って同じミスが起こらないようにすることが大切です。
- サードが1塁へ暴投した場合に確認すること
- 暴投で1点入るため、送球はミスが許されない
1塁のタイミングが微妙ならば偽投して2塁ランナーを狙う方法もある
暴投に備えてセカンドとライトは必ずベースカバーに入ること
プレッシャーに打ち勝つ力を身に付けるにはノーエラーノック

大切な試合ほど試合の終盤の守備ではプレッシャーがかかります。
高校野球でも1つのエラーで甲子園を逃してしまう残酷な試合がたくさんあります。
この緊張感を日ごろの練習で味わうのはなかなか難しいです。
多くの経験を積み、失敗をして悔しい思いをしながら成長していくしかありません。
でも、「ノーエラーノック」であれば、実戦に近い緊張感を味わうことができます。
- ノーエラーノックとは?
- 選手全員がノーエラーで打球処理するまで練習を終われない練習
誰かがエラーした時点で初めからやり直し
誰かがエラーしたらベースランニング1周などの罰ゲームあり
ノーエラーノックはシートノックでやってもいいし、1カ所ノックでやっても大丈夫です。
終盤になればなるほどプレッシャーがかかります。
プレッシャーに強くなる以外にもチームワークの強化に繋がります。
注意点としては、エラーした選手を責めるような雰囲気を作らないことです。
全員で協力してノーエラーノックを完成させようという雰囲気でやることが大切です。
実際の試合でもそうですが、格好悪くても打球を捕って投げてアウトにすることが大切です。
ノーエラーノックをやると、送球エラーが多くなるため、日ごろのキャッチボールの大切さを再認識することができます。
挟殺プレーのコツ

野球が上達するには、ノックだけでなく挟殺プレーなどの細かい練習も必要です。
挟殺プレーは、ただ練習をするだけでは上手くなりません。
どうすればランナーをアウトにできるか頭で理解してから練習することをおすすめします。
チェックポイント
ランナーを追う時には全力で追う
ボールを受ける際に大きく前に出ながら捕球する
(ここでランナーとの差を詰める)
フェイク(投げるふり)をしない
挟殺プレーはスリーフィートライン(ランナーが走る場所)よりも外側で行う
この3点が大切なコツになります。
ランナーとの差を詰めるのは、ボールを捕球する時です。
この時に前に出ることが1番大切です。
この時に、ランナーのターンを遅くするには、ランナーを全力で追ってランナーのスピードを上げる必要があります。
ボール捕球時は大きく前に出るので、投げる選手はフェイクをしてはいけません。
ランナーだけでなく、仲間の野手まで惑わしてしまいます。
挟殺プレーのボールがランナーに当たって転がる間に得点が入るケースが多々あります。
ランナーに当たらないように走路の外側で挟殺プレーをやりましょう。
外側でやることによって、他のランナーの動きが見やすくなったり、他のランナーをアウトにするために送球しやすくなるメリットがあります。
挟殺プレーはキャッチボールの応用です。
普段のキャッチボールを意識してやることが大切です。
牽制球のやり方

小学生にとって2塁牽制は難しいプレーですが、アウトにすることができれば勝敗を左右するプレーになります。
そして、練習すれば必ず出来るようになるのでチャンレンジしてみてください。
2塁牽制でアウトにするコツを以下にまとめます。
チェックポイント
遅い牽制と速い牽制の2種類を作る
常には遅い牽制をやり、アウトを狙う時だけ速い牽制をやる
速い牽制をやる時は、キャッチャーがミットでサインを出す(ミットを裏返す)
速い牽制の時は、ピッチャーはランナーを見ずにキャッチャーのミットだけ見る
ピッチャーは、キャッチャーの合図が出たら素早く牽制球を投げる
キャッチャーはショート又はセカンドがベースに入ろうとしたタイミングでサインを出す
これがポイントです。
サインはショートがキャッチャーに送り、キャッチャーから全体に出します。
ピッチャー、キャッチャー、セカンド、ショート、センターが分かっていないと駄目です。
練習すれば、小学生でも可能です。
チャレンジしてみてください。
アウトに出来る可能性は非常に高いです。

初めて見た練習がいっぱいありました。
コーチにも紹介してみますね。
すべてキャッチボールに繋がっているって言葉は納得しました。
基本が大切なんですね。

たかがキャッチボール、されどキャッチボールです。
高校野球でも、プロ野球でも大切な緊迫した試合の勝敗を左右するのはキャッチボールです。
キャッチボールを疎かにすればキャッチボールに泣きます。
まとめ
この記事では、おすすめの守備練習5選について紹介しました。
練習は子供が「楽しい」、「もっとやりたい」と感じることが重要です。
対象年齢によっても適している練習は変わってきます。
プロ野球選手がやっているような特殊な練習をする必要はありません。
むしろ、特殊な練習は逆効果になりやすいです。
プロ野球選手は基礎ができているからこそ、特殊な練習に効果があるのです。
少年野球では基本的な練習をアレンジしていきましょう。
良い練習をするチームにはチーム選びが大切です。
優秀な指導者がいるチームを選びましょう。
時間は無限ではありません。
あっという間に子供は成長してしまいます。
時間を無駄にしないためにも親の判断が大切です。
長年、野球に携わっている自分の意見としては、小学生のうちは野球を楽しみながら基礎をしっかり学ぶことを最優先にするべきだと考えています。
身体が小さいうちから過酷な練習をすることによって、ケガをしてしまい野球人生が終わってしまうことも少なくありません。
子供の身体と心の成長に合わせてチームを変えることも有効です。
ずっと1つのチームで野球をやらないといけないことはないです。
選択を間違えると野球人生が大きく変わることもあります。
子供と相談しながら良いチームを選んでください。
小さいうちは少年野球ポルテで野球をやり、高学年になってスポーツ少年団やリトルリーグに移籍するのも効果的です。
1番は子供の気持ちを最優先に考えることです。
1番のおすすめは少年野球ポルテです。
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