【少年野球の走塁練習】盗塁は足が速くなくても大丈夫です

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【少年野球の走塁練習】盗塁は足が速くなくても大丈夫です
お父さん
お父さん

走塁練習がマンネリ化しています。

守備練習やバッティング練習は情報が手に入りやすいですが、走塁練習は効果的な練習が分かりません。

試合で勝てる走塁ができるような練習メニューはありませんか?

今回は、こんな疑問にお答えいたします。

この記事を書く自分は、野球歴30年以上。

高校時代には、甲子園にも出場しました。

親となってからは、少年野球のコーチを5年間以上務めています。

実は、少年野球の走塁練習で悩んでいる人は非常に多いです。

なぜなら、走塁練習の情報はインターネットに少ないから。

しかし、走塁技術が試合の勝敗を決めることが多々ありますよね。

そこで今回は、甲子園出場時にやっていた練習を含んだ走塁練習を解説します。

本記事を参考にして、試合で機動破壊を起こしましょう。

SNSで野球少年100人に対して「好きな走塁練習は何?」とアンケートを取ったので結果を紹介します。(複数回答可)

第1位スライディング練習40票滑るのが楽しい
色んな種類のスライディングがあるから
疲れないから
第2位盗塁の練習31票キャッチャーとの勝負が楽しい
3盗が楽しい
第3位ケースノック24票積極的な走塁をすると褒められる
試合で役に立つから
第4位ベースランニング7票ベースの角を踏むのが難しい
疲れる
第5位ダッシュ3票夏のダッシュはキツイ
足が速いと目立てる

好走塁のためにはリードが大事

少年野球でリードの取り方を教えてもらうチームは少ないのではないでしょうか?

好走塁の裏には、しっかりしたリードが必ずあります。

小学生のうちからリードの取り方とコツを覚えましょう。

1次リード

1次リードとは、ピッチャーが投げる前のリードです。

アウトカウントや相手チームの守備体形により、リードの取り方は違います。

大切なのは、目的を持ったリードを取ることです。

1次リードのコツ

1次のリードの姿勢は、足の幅は肩幅ぐらい

右足を左足よりも半歩下げる

盗塁のサインがない時はリードを大きく取り、帰塁する方に意識を持ってく

盗塁のサインが出ている場合は、リードをやや小さめにしてスタートに集中する

半歩下げるのは、腰を回しやすくなって初速がつきやすいためです。

これだけで、盗塁の成功率が上がります。

野球のレベルが高くなるほど、細かい部分の違いが勝敗を左右する。

ランナーが走っても良い範囲のことをスリーフィートラインといいます。

スリーフィートラインの幅を上手く使うのがベースランニングのコツです。

スリーフィートラインの使い方

状況に応じて1次リードは後ろに下がる

【例】

ランナー1塁・・・盗塁のチャンスがあるので、セカンドベースまで最短距離になるようにリード

ランナー1,2塁の1塁ランナー・・・ダブルスチールがない限りは後ろにリードする

ランナー2,3塁の2塁ランナー・・・1本のヒットでホームに帰りたいので後ろにリード

後ろに下がるメリットは、次の塁が回りやすくなることです。

真っすぐ走ってしまうと、ベースを踏んだ後に大きく膨らんでしまうから。

最短距離の方がいいのか?

後ろに下がって回りやすくした方がいいのか?

ケースごとに考えて1次リードを取りましょう。

2次リード

2次リードは、ピッチャーの指からボールが離れた後(牽制球がないと判断した後)のリードです。

次の塁を狙うために、2次リードは大きく取りましょう。

2次リードが大きすぎると、キャッチャーから狙われるので注意が必要です。

2次リードのコツ

2次のリードは、サイドステップを3回が一般的

バットにボールが当たるタイミングと3回目のステップを合わせる

キャッチャーのレベル(肩の強さ)により2次リードの大きさを変える

パスボールやキャッチャーが前にボールを弾けば次の塁を狙う

2次リードが大きいほど、相手チームにとってプレッシャーとなる

2次リードは、この後に紹介する「ワンバンゴー」や「ディレードスチール」のポイントとなるので、しっかり練習しましょう。

リードからの帰塁

牽制球が来た時に帰塁する方法を解説します。

帰塁の時は、ヘッドスライディングで戻るようにしましょう。

(ピッチャーは例外)

相手バッテリーへのプレッシャーが全然違います。

ベースに戻る時は、少しでもタッチされるのを遅くするためのコツがあります。

帰塁時のポイント

ベースの隅に手を着き、すぐに起き上がる

野手から1番遠い場所に手を着く

ベースの隅というのは、1塁手が右利きか左利きかによって変わります。

少しでもタッチが遅れるベースの位置に手を触れましょう。

この時大切なのは、すぐに起き上がることです。

いつまでも寝ていれば、ピッチャーはバッターに投げてしまうから。

起き上がる際は、手と足が同時に離れる瞬間がないように注意しましょう。

練習は、自宅の廊下でもできます。

長袖、長ズボンでやれば、滑るので練習しやすいですよ。

スライディングのバリエーションを増やそう

スライディングは、ケガを防止するための必須の技術です。

でも、上手く出来ないと痛い思いをしてしまいますよね。

グラウンドで下手なスライディングをすれば、膝が血だらけになります。

怪我をしない練習方法を解説するので、参考にしてください。

ノーマルスライディング

スライディングは、お尻で滑ります。

子供達の中には、膝で滑ると勘違いしている子も多いです。

膝で滑ると、怪我のリスクが高いので注意しましょう。

スライディングのポイントは、いかにスピードを落とさないかです。

恐怖感があると、スピードが落ちてしまいます。

正しいフォームを覚えましょう。

走塁は、常に次の塁を狙うことが大切です。

スライディングの後は、すぐに立ち上がることを意識しましょう。

高校野球やプロ野球選手を参考にしましょう。

ヘッドスライディング

ヘッドスライディングは、野手のタッチを避けるスライディングする時に使います。

本塁でのクロスプレーで使うケースが多いでしょう。

危険が伴うので、練習で完成度を高めてから実戦で使いましょう。

ヘッドスライディングの注意ポイント

無駄なヘッドスライディングは極力避ける

甲子園の最後のバッターが1塁へのヘッドスライディングで終わる光景を見たことありますよね?

危険ですのでやめましょう。

怪我のリスクが高いです。

絶対に走り抜けた方が速いから。

少年野球でも真似する選手がいます。

骨折や脱臼をした選手を何人も見てきました。

野球人生が終わる可能性もあります。

良い選手は、ケガをしません。

スライディングの練習方法

  • 砂場で練習
  • ベース前に段ボールを敷く
  • 膝当てをする

失敗しても痛くない場所・・・・それは、砂場です。

砂場なら失敗してもケガをするリスクは低いでしょう。

スライディングのフォームが固まるまでは、砂場で練習することをおすすめします。

スライディングフォームが安定したら、グラウンドに段ボールを敷いて練習しましょう。

失敗しても、痛みが緩和されます。

滑りすぎてしまう恐れがあるので注意しましょう。

ユニフォームの中に膝当てを付ければ、更に安全に練習できます。

スライディング練習は、小学生のうちにしっかりやっておきましょう。

中学生や高校生になると、練習メニューに入らないことが多いですから。

スライディングパンツは必須

スライディングパンツを履いていないと、お尻が痛いし怪我のリスクがあります。

おすすめのスライディンパンツはこちらです。

我が家の息子が使用しています。

履き心地が良くて、耐久性もバッチリ。

現時点で1年半ほど使用しているが、劣化が少ないのもメリットです。

スライディングパンツの履き方は知っていますか?

普通のパンツの上に重ねて履くのはやめましょう。

動きにくいし、蒸れてしまって体に良くありません。

自分も高校に入るまでは知りませんでした。

知らなかった人も多いのではないでしょうか?

試合で勝つために盗塁技術は必須

少年野球はキャッチャーの肩が弱いので、足が速い選手は簡単に盗塁できます。

しかし、中学生、高校生になると難しくなってきますよね。

小学生のうちからコツをしっかり覚えましょう。

盗塁のコツ

牽制球をたくさん投げさせて癖を盗む

【1塁ランナー】

連続牽制は何回まであるのか?

セットボジションに入ってから何秒でバッターに投げるか、いつも同じ?)

【2塁ランナー】

ランナーを見るための首を振る回数は何回か、いつも同じ?

牽制がない時の、ショートセカンドの動きはいつも同じ?

左ピッチャーはランナーを見にくいから盗塁のチャンス

ピッチャーには、必ず癖があります。

癖を盗めば簡単に盗塁できます。

盗塁は、足の速さだけではありません。

良いピッチャーは、ボールを持つ時間、首を振る回数を変化させます。

バッターに集中する場面では疎かになるのでチャンスです。

ディレードスチール

少年野球でディレードスチールをやる選手は、少ないですよね。

でも、少ないからこそ価値があります。

ディレードスチールのコツ

左バッターの時がチャンス

キャッチャーとバッターと自分(1塁ランナー)が重なる位置を見つける

キャッチャーがボールを捕球する瞬間にスタートを切る

バッテリーがバッターに集中している時が狙い目

ディレードスチールは、キャッチャーの肩が良くて、通常の盗塁が出来ない時に有効です。

足の速さは関係ないので、誰にでもチャンレンジできます。

相手の隙を狙う戦術なので、足が遅いと思われている選手がやった方が効果的でしょう。

初めは難しいかもしれないが、紅白戦や練習試合でチャンレンジすることによって、徐々に感覚が分かってきます。

大切なのは、チャレンジする度胸です。

失敗を繰り返すことで、コツが分かってくるでしょう。

この技術を身に付ければ、野球選手にとって大きな武器となります。

野球脳を鍛えて機動破壊を起こせ

2次リードでワンバンゴー

キャッチャーにとって、パスボールは絶対にやってはいけないことです。

キャッチャーのレベルを評価する1つの指標でもあります。

そのため、ピッチャーの投球がショートバウンドになったら、身体で止めるのが原則です。

ということは、ミットで捕球できない可能性が高いですよね。

ランナーの立場からしたら、盗塁すれば必ず成功します。

ディレードスチールでもセーフになる確率は高いです。

ということで、ピッチャーの投球がワンバウンドになると判断した時点で、スタートを切るようにしましょう。

判断力を鍛えるには、フリーバッティングが最適です。

フリーバッティング中、第2リードを取りながらスタートを切る練習をしましょう。

  • ワンバンゴーをチームで徹底するだけで相手のキャッチャーにとっては脅威となる
  • コントロールが悪いピッチャーはワンバウンド投球になる可能性が高いので狙う
  • キャッチャーが上手く捕球してアウトにあることもあるが、あくまでも結果論であり継続して狙っていくことが大切
  • 継続していくことで身体に染みつく

1ヒットで2塁打を狙う

チェックポイント

常に次の塁を狙う(ヒットはすべて2ベースを狙う)

ボールがピッチャーに戻るまでは絶対に目を離さない

高校野球でヒットを打った後、ガッツポーズをしてボールから目を離している選手を見かけます。

論外ですよね。

ヒットを打ったならば、ボールから目を離すことなく、全力で2ベースを狙うような走塁をしましょう。

外野手がファンブルするかもしれません。

野手が転ぶかもしれません。

内野までの送球が暴投になるかもしれません。

ミスが起こった時に、すぐにセカンドベースを奪えるように走りましょう。

守備位置が深かったり、ボールまでのアプローチが遅い、肩が弱い外野手の場合も2塁を狙えます。

試合前のシートノックをしっかり観察することが大切です。

常に次の塁を狙う走塁をしていると、相手の外野手は気を抜けなくなります。

ボールが飛んでくると緊張し、ミスが起こりやすくなるでしょう。

高いレベルの試合になってくれば、送りバントも非常に難しくなります。

送りバントなしで、ランナーが進塁できれば一気にチャンスが広がるでしょう。

レギュラー争いをしている選手は、監督の目に止まること間違いなしです。

野球のルールを知ることが好走塁の第1歩

野球のルールは、複雑で難しいですよね。

走塁が上手い選手の共通点は、野球のルールを熟知しています。

野球の試合をたくさん見て、少しずつ勉強していきましょう。

チェックポイント

1塁へ駆け抜ける時は、ファールゾーンへ駆け抜ける

フェアゾーンへ駆け抜けて、少しでも2塁を狙うような仕草があり、野手にタッチされればアウトになってしまう。

このルールを知らない人が多いです。

ファールゾーンに駆け抜ければ、まったく問題ありません。

問題なのは、フェアゾーンに駆け抜けたり、ファールゾーンに駆け抜けた後にフェアゾーンに入った時です。

内野手からの送球が暴投になった際は、2塁を狙おうとしますよね。

そのまま2塁へ走ればいいが、間に合わないと思い止めた時は、インプレーとなり野手にタッチされればアウトになってしまいます。

審判の判断は、「2塁を狙う姿勢があったかどうか」ということです。

野球の試合では、よくあるプレーなので覚えておきましょう。

好走塁は走るだけではない

走塁では、走ること以外にできることがあります。

チェックポイント

声で相手を揺さぶる

動作で相手を揺さぶる

バッテリーは、ランナーが走りそうだと気になるものです。

気になれば、ストライクが入らなくなったり、逆に甘いボールが増えます。

必然的にチャンスが拡大するでしょう。

ランナーに出たら、相手バッテリーにプレッシャーをかけましょう。

盗塁のスタートを切かけるるフリをしたり、ボールがピッチャーに戻るまではずっと次の塁を狙う姿勢を見せます。

ランナーは、声を出すことは禁止されていません。

ノーアウト、ランナー1,2塁でピッチャーライナーのケースで説明します。

2塁ランナーが飛び出してしまった場合、1塁ランナーが大きな声で自分をアピールすれば、ピッチャーは1塁を見るでしょう。

その間に2塁ランナーが帰塁できればダブルプレーは阻止できます。

ランナーは声を有効活用することで、チームの勝利に貢献できます。

まとめ:走塁を制するチームは試合を制す

この記事では、おすすめの走塁練習について紹介しました。

強いチームは絶対に走塁技術も高いです。

走塁技術は奥が深いです。

やればやるほど楽しくなります。

相手の隙をつく走塁ができれば快感です。

野球上達のためには、体作りに向き合いましょう。

体作りには、サプリメントの活用がおすすめです。

不足する栄養素を補うことができます。

野球は、明らかに体が大きい方が有利です。

ポジションやプレースタイルに選択肢が増えるから。

肩の強さや足の速さにも関係します。

成長期を逃し手遅れになる前に、体作りと向き合いましょう。

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