【初心者】少年野球の指導者に必須の知識とは!?元甲子園球児が徹底解説

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【初心者】少年野球の指導者に必須の知識とは!?元甲子園球児が徹底解説
お父さん
お父さん

今年から少年野球チームのコーチになったけど、ポジションの適性はどうやって判断するの?

サインも決めないといけないし。

練習試合で審判に文句を言っちゃう選手がいるけど、どうやって指導すればいいかなぁ?

子供から「なんで声を出さないといけないの?」って聞かれたら何て答えていいか分からなくて困ったんだよね・・・。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容
① 少年野球のポジションの決め方

② 少年野球の審判に対する考え方

③ 子供にも覚えやすいサイン

④ 少年野球で声を出す理由

この記事を書く自分は、少年野球のコーチを5年以上経験し、多くの子供達を指導してきた実績があります。

何度も壁にぶつかり、試行錯誤して乗り越えてきました。

実は、少年野球の指導について悩んでいる指導者は非常に多いです。

なぜなら、野球のルールは難しく経験が非常に重要だから。

少年野球は、指導者次第で子供達の上達は大きく変わります。

子供達に自信を持って指導するためにも多くの知識を身に付けましょう。

この記事では、自分が今までに経験したことから「少年野球の指導者に必須の知識」について紹介します。

この記事を読めば、子供達から頼られる指導者になることができます。

少年野球の指導者に必要な知識と情報を詳細に解説した記事はこちらです。

【総集編】少年野球の指導に悩む人はコレを見ろ!子供に指導するコツと有料級の知識を元甲子園球児が徹底解説!

少年野球のポジションの決め方

  • 少年野球では原則として本人がやりたいポジションをやったほうがいい
  • 複数ポジションやることで今後の野球人生に活きる
  • ポジション決めでのトラブル回避はコミュニケーションを欠かさないこと
  • 野球で重要なポジションはセンターライン
ポジション適正重要度
ピッチャー肩が強い
コントロールがいい
気が強い
身体が強い
(5.0 / 5.0)
キャッチャー肩が強い
ボールを怖がらない
声が大きい
リーダーシップがある
(4.5 / 5.0)
ファーストボールを捕るのが上手い
背が高い
身体が柔らかい
ボールを怖がらない
(4.0 / 5.0)
セカンド肩が弱い
野球が好き
身体が小さい
(2.0 / 5.0)
サードボールを怖がらない
ゴロ捕球が上手い
元気がある
(4.5 / 5.0)
ショート足が速い
元気がある
肩が強い
一般的に野球が上手い
(4.5 / 5.0)
レフトフライ捕球が上手い
(3.0 / 5.0)
センター足が速い
肩が強い
元気がある
フライ捕球が上手い
(4.5 / 5.0)
ライト肩が強い
ゴロ捕球が上手い
足が速い
(3.5 / 5.0)

ピッチャー

ピッチャーは野球で1番重要なポジションです。

これは少年野球も高校野球もプロ野球も変わらない。

特に少年野球ではピッチャーのコントロールが大切です。

ストライクが入らないと野球の試合が成立しないから。

原則、チーム内でもトップクラスに上手い選手から選ぶ必要がありますが、投げ過ぎによる肩や肘の故障には注意が必要です。

キャッチャー

キャッチャーは守備の要です。

1人だけ他の選手とは逆の方向を見ながらプレーするのが特徴。

ピッチャーの投げた球を捕球する技術が最低限必要。

そのためにはボールを怖がらないことが必須。

リーダーシップがあり声が大きい選手が向いています。

チームのキャプテンを務めるような選手が理想です。

ファースト

内野ゴロは原則すべてファーストに送球されることから捕球が上手い選手が良いでしょう。

内野手からの送球が反れてもカバーできる背が高く身体が柔らかい選手が理想です。

ショートバウンドの送球を捕球できる技術を身に付ければチーム力のアップになります。

セカンド

非常に重要なポジションではあるが、少年野球においては妥協できるポジションの1つ。

ファーストまでの距離が短く、比較的ボールが飛んでくる確率は低い。

身体が小さく肩が弱い選手でも可能。

ダブルプレーや牽制球など細かいプレーが多いので野球を良く知っている選手が適しています。

身体の成長が追い付いていないが野球脳が高い選手が理想です。

サード

内野では最も多くの打球が飛んでくるポジションです。

バッターからの距離が近いので速い打球も飛んでくるのでボールを怖がらないことが必須。

チーム内でもトップクラスに上手い選手を起用することでチーム力がアップします。

エラーしても気持ちで負けない元気が良い選手が理想です。

ショート

野球では内野の要と言われるポジションで運動量が多い。

多くのプレーに関わる。

ピッチャーと兼務して守ることが多い。

野球センスがある選手が向いています。

リーダーシップがあるとベストです。

レフト

少年野球ではセカンドの次に妥協できるポジションです。

フライ捕球だけできれば起用できる。

ショートとセンターがカバーできるので選手層が薄いチームでは妥協しましょう。

センター

外野の要。

足が速く肩が強い選手が理想。

レフト、ライトのカバーができる足が速い選手を起用しましょう。

良い当たりのセンター前ヒットをファーストでアウトにできる肩と判断力があるとチーム力がアップします。

ライト

少年野球ではライトゴロが当たり前のプレーとなるため、ゴロ捕球と肩が必須。

ライトの実力で勝敗が決まる試合も多々ある。

レフトよりもライトの方が重要です。

少年野球のポジションについてアンケート

SNSで野球少年100人にポジションについてアンケート取ったので結果を紹介します。

野球少年に人気があるポジションランキング

第1位ショート32票
第2位ピッチャー22票
第3位キャッチャー20票
第4位サード13票
第5位センター6票

少年野球の試合で打球がよく飛んでくるランキング

第1位サード48票
第2位ショート22票
第3位ピッチャー10票
第4位ファースト8票
第5位センター7票

少年野球の実態調査

YESNO
希望するポジションはできてますか?47票53票
複数ポジション制に賛成ですか?99票1票
自分に向いているポジションは分かりますか?87票13票
ポジション決めでトラブルになったことはありますか?24票76票

少年野球に複数ポジションは必要?

少年野球において、複数のポジションをこなせることは重要です。

選手が必ずしも自分の得意なポジションでプレーできるわけではない。

怪我や病気の場合、他のポジションを担当する選手が必要になることもある。

複数のポジションをこなせる選手は、チームの柔軟性を高めます。

控えの選手が複数のポジションをこなせる場合、スタメンメンバーの調子が悪い場合や怪我をした場合に、簡単に代替選手を投入できる。

試合に出るチャンスが増えることは重要です。

進学で新しいチームに変わった時など、ポジションが変わることはよくあります。

固定のポジションのみでは自分の野球人生が短くなる。

野球は思いやりが必要なスポーツです。

違うポジションの気持ちが分かるからこそ良いプレーができます。

どこに投げれば相手が嬉しいか、どこをカバーして欲しいかなど、やらないと分からないことが多い。

少年野球から複数ポジション制をとることで、これからの野球に柔軟に対応することができます。

少年野球のポジション決めで実際にあったトラブル事例

自分がコーチを務めたスポーツ少年団で実際にあったトラブルを紹介します。

トラブルの原因になったのは双子のA君とB君。

A君とB君の希望は2人ともピッチャーでした。

A君は野球センスがあり、コントロールも良くてピッチャーの適性があった。

B君は身体の力はありますが不器用でコントロールが悪くピッチャーの適正はなかった。

5年生までは2人ともピッチャーをやっていたが、6年生になるタイミングで監督がB君を外野手へコンバートした。

A君はチームのエースとなった。

B君はピッチャーに強いこだわりがあり、ショックで野球に来れなくなってしまった。

自分は監督に対し助言をしたが、監督の意向は強く考えは変わりませんでした。

A君とB君の親も相談に来たが、監督の考えは変わりません。

A君とB君の親はB君に野球を続けて欲しいという思いからチームを移籍することにしました。

これにはA君も理解を示しており、一緒に他のチームへ移籍した。

エースピッチャーがいなくなったチームが弱くなったのは言うまでもない。

監督はA君とB君に戻ってくるようにお願いしたが時すでに遅しでした。

B君の気持ちを尊重していれば、こんなトラブルは起こらなかったでしょう。

B君に説明し、B君が納得した形でコンバートしていれば大丈夫だったはずです。

ポジションを決める際は、コミュニケーションがとても重要であることを再認識しました。

少年野球の審判に対する考え方

2023年、夏の神奈川県大会で横浜高校対慶応高校の試合でのプレーは話題になりました。

審判の判定には賛否両論があり社会問題に発展しました。

色々な考え方があるのは当然です。

しかし、子供達への悪影響は考えなければいけない。

  • 審判は神様
  • 審判はロボットじゃない
  • 審判に分かりやすいプレーをする
  • 審判の判定に左右されるのではなく、それ以上のプレーを目指す

審判は神様

「審判は神様」この言葉はかつての名投手、沢村栄治が言った言葉です。

プロ野球の「沢村賞」というのは沢村栄治投手に由来しています。

野球において審判の判定は絶対です。

プロ野球ではビデオ判定が導入されたため、ルールの範囲であればビデオ判定を要求することはできる。

しかし、高校野球、中学野球、少年野球ではビデオ判定の導入はないので審判の判定に従います。

監督やコーチ、保護者が判定に文句をつけるのは、絶対にダメ。

審判の判定への抗議がOKなら野球の試合は成り立たない。

ストライクゾーンに基準はあるが審判によって違うのが当たり前です。

極論を言えば、アウトとセーフの判定だって審判によって違う。

それも含めて「野球」だから。

子供達への指導は次の事項を徹底させましょう。

  • 審判を敬うこと
  • 審判の判定には従うこと
  • 審判の判定に文句を言わないこと

審判はロボットではない

審判はロボットではなく人間です。

間違いもあれば感情だってあります。

それを理解しなければいけない。

逆に考えれば、そこをプラスに転換すればいい。

審判に応援されるチームを目指しましょう。

審判に応援されるチーム
礼儀正しい

全力疾走など見ていて気持ちが良い

最後まで諦めない

相手チームを敬っている

道具を大切にしている

大きな声で元気よく野球をしている

こんなチームは審判に好まれます。

判定には基準がありますが、微妙なラインは絶対に存在する。

「どっちともとれる」というプレー。

審判の感情が左右されやすい。

審判は平等に判定するが、人間なので自然と気持ちが動くことだってある。

自分にも経験があるのでよく分かる。

微妙な判定以外にも審判には間違える。

だって、人間だから。

今までにミスや失敗をしたことがない人間はいないでしょう。

人間は誰だって失敗やミスをする。

どんなに偉い人でも、すごい人でも失敗はしている。

共通しているのは失敗をしたくてしているわけではないってこと。

プロ野球のビデオ判定ではない限り、審判は判定を簡単に訂正することはできない。

野球とはそういうスポーツです。

審判の判定に疑問を感じても次のプレーを考えましょう。

次に良いプレーをすることを考えた方が得策です。

不満が態度に出てしまえば、審判に悪い印象を与えるだけだから。

審判に分かりやすいプレーをする

プレーを判定するのは審判です。

審判に分かりやすいプレーをするのも大切な技術。

審判に見えにくいプレーをしてしまえば、誤った判定をされても仕方ない。

ダブルプレーなど0.1秒を争うプレーもあります。

スピードと確実性を兼ね備えましょう。

試合展開や得失点差などを考慮して、どんなプレーが必要かを判断できるようになるのが理想です。

こちらの動画が非常に参考になります。

横浜高校の緒方選手は非常に上手い選手です。

恐らくプロ野球選手になるのは間違いないでしょう。

上手い選手ほどスピードが速く、審判には分かりずらいプレーとなります。

状況判断をして、確実にアウトが欲しい場面ではスピードを犠牲にしてでもアウトを取りに行くプレーも必要です。

審判の判定に関するアンケート

審判の判定に関するアンケートを野球少年100人に協力してもらったので紹介します。

はいいいえ
大人になったら審判をやってみたい?2人98人

「いいえ」と答えた人に質問です。

難しいから文句を言われるからプレーする方が楽しいからお金がもらえないから暑いから
審判をやりたくない理由は?53人38人3人3人1人

次の質問です。

はいいいえ
審判の判定に不満を感じたことがある?99人1人

「はい」と答えた人に質問です。

不満な態度をとった監督が抗議した保護者が抗議した文句を言った何もしなかった
審判に対してどうした?(複数回答可)74人10人16人5人23人
はいいいえ
審判の判定に従うように指導されている?10人89人

野球界では審判を目指す人が減少していることが課題となっています。

審判の判定が社会問題にまで発展していることが大きな要因になっています。

「審判は神様」この言葉を知らない人が非常に多い。

今一度、審判を敬うことを指導するべきです。

その後に、ビデオ判定の導入等を検討するべき。

審判があってこその野球だから。

審判がいなければ野球の試合はできない。

審判の立場をもっと確立しなければ、目標とする人もいなくなります。

指導者や保護者が審判の判定に文句を言う行動は絶対にあってはいけません。

子供は親の背中を見ています。

子供にも覚えやすいサイン

  1. 1番のおすすめはポイントサインとフラッシュサインを合わせる
  2. サインを間違えても怒ってはいけない
  3. 少年野球のサインは必要最低限にする
  4. 指導者と子供達の共通認識を目標とする
  5. 練習の合間にクイズ形式で覚えるのが有効

少年野球ではノーサインのチームもあればサインを使うチームもあります。

どちらもメリットとデメリットが存在する。

最終的に高校野球など高いレベルで野球をやることを目標としているならば小学生のうちからサインプレーに慣れることはメリットになります。

サインの種類

  • フラッシュサイン
  • ブロックサイン
  • ポイントサイン

少年野球で使われるサインは大きく分類すると3種類あります。

高校野球やプロ野球など更に高いレベルでは、もっと多くの種類が使われています。

フラッシュサイン

体のある部分を触って出すサイン

ある仕草をして出すサイン

体の部位行動
帽子のツバ足を組む
腕を組む
ほほ帽子を取る
手を叩く
言葉を発する
あご椅子から立ち上がる
スイングの真似をする
地面を蹴る
手首ユニフォームの胸の文字を触る
手を組む
ベルトカウントを伝える

フラッシュサインのメリットは、簡単で覚えやすいこと。

逆にデメリットは、相手にバレやすい。

特に仕草は野球の試合中にしても違和感のない仕草を選びましょう。

低学年や中学年が覚えるにはフラッシュサインが限界です。

ブロックサイン

体の中に1つキー(鍵)を決めて、キーの後に触った場所で出すサイン

ブロックサインもキー以外はフラッシュサインと同様です。

ブロックサインのメリットは、キーを変えることができるため相手にバレにくいこと。

逆にデメリットは、子供が覚えにくい。

キーを変えれば間違えやすいし、そもそもの仕組みを理解できない子供も多いです。

ポイントサイン

体のある部分を何回触るかで出すサイン

このポイントサインが1番のおすすめです。

子供は体の1カ所だけを見て数を数えればいいだけなので間違えにくい。

逆にデメリットはサインの種類が少なくなってしまうこと。

しかし、フラッシュサインの仕草と組み合わせることで解決できます。

少年野球では誰がサインを出すの?

少年野球でサインを出す人はチームによって様々です。

攻撃と守備ではサインを出す人は変わります。

  • 監督
  • キャッチャー
  • ファースト
  • セカンド
  • ショート
  • サード

この中でもサインを多く出すのは監督とキャッチャーです。

ファースト、セカンド、ショート、サードは牽制球のサインくらい。

少年野球で監督が出すサイン

監督が出すサインは攻撃のサインです。

チーム力が高いほど多くのサインを作れます。

チーム力が低いチームは、多くのサインを作っても実行することができないため逆効果になります。

サインの種類
スクイズ
バッティングスクイズ
盗塁
エンドラン
バント
セーフティバント
待て
継続

このサインをポイントサインとフラシュサインを合わせて決めるのがおすすめです。

おすすめのサイン構成

ポイントの場所・・・手首

回数サイン
1回スクイズ
2回スチール(盗塁)
3回エンドラン
4回バント
仕草サイン
足を組むバッティングスクイズ
手を組むセーフティバント
カウントのジェスチャー待て
ユニフォームの胸の文字を触る継続

ポイントサインの触る回数は4回が限界です。

それ以上に触ると不自然だから。

その中でもバレたくないサインほど触る回数を少なくするように決めましょう。

少年野球でキャッチャーが出すサイン

キャッチャーが出すサインもチーム力の高さによって違います。

  • 配球のサイン
  • バントシフトのサイン
  • 牽制球のサイン

チーム力が高ければバントシフトや牽制球のサインを出すことができます。

この場合は、フラッシュサインで十分です。

配球のサインはチーム力に関わらず必要になります。

しかし、相手にバレても大丈夫なんです。

なぜなら、配球のサインをランナーやベンチからバッターに伝える行為は禁止されているから。

昔は当たり前のようにやっていたが、現代ではかなり厳しくなっています。

少年野球での牽制球のサイン

牽制球のサインはポイントサインがおすすめです。

牽制球の場合はサインの数は限られます。

1塁牽制
・投げる

・どちらでもいい
2塁牽制
・ショートが入る

・セカンドが入る

・1,2塁で1塁牽制
3塁牽制
・投げる

・2,3塁で2塁牽制

サインのレパートリーはこれくらいで十分です。

1塁牽制は触った回数が奇数なら「投げる」偶数なら「投げない」とすると相手にはバレにくい。

「どちらでもいい」はフラッシュサインの仕草で出すのがおすすめ。

1塁牽制はピッチャーのリズムの問題で投げたい場合もありますので「どちらでもいい」というサインを作っておきましょう。

少年野球の試合でサインはいつ見るの?

野球少年の中にはサインをいつ見るべきなのか悩む選手がいます。

1回表の先頭バッターでサインを見るべきなのか?

監督の方針もあるが、基本的には見なくても大丈夫です。

試合でサインを見るタイミング
ランナーがいる時(2アウトでランナーが3塁にいる場合は例外)

ランナーがいる場合はサインプレーのプレッシャーを相手に与えるようにサインを見ます。

ランナーがいない場合は、自分で考えてプレーしましょう

初球から打ってもいいし、セーフティバントをしてもいいし、ピッチャーに球数を投げさせる作戦でもOKです。

少年野球でサインを使うデメリット

少年野球の試合でサインを使うと「サインを間違えてはいけない」という気持ちからプレーに集中にできなくなる子供がいます。

サインが合ってるか微妙な気持ちのままプレーすることで自信のないプレーをしてしまうこともあります。

特にサインミスで交代させられたり、怒鳴られた経験がある子供はトラウマになります。

  • サインミスをしても怒らない
  • サインミスをしても交代させない

選手がサインを間違えるのは、しっかりと教えられなかった指導者の責任です。

絶対に選手を責めるのはやめましょう。

少年野球でサインを覚える練習方法

  • ランナー付きノックで色々なサインプレーを練習する
  • 練習試合でサインプレーを試してみる
  • 練習の最後のミーティングでクイズ形式でサインの確認をする

サインを覚えるのが得意な子もいれば苦手な子もいます。

1回教えて貰っただけでは覚えれないのは当然。

短時間でも良いので毎回、サインの確認をするようにしましょう。

子供はクイズが大好きです。

クイズ形式であれば楽しくサインを覚えれるのでおすすめ。

練習試合であればサインミスをしても大丈夫なので色々なサインを試してみましょう。

少年野球のサインに関するアンケート

サインに関するアンケートを野球少年100人に協力してもらったので紹介します。

はいいいえ
少年野球チームでサインは使ってる?82人18人

「いいえ」と答えた人に質問です。

やってみたいやりたくない
サインを使ってみたい?8人10人

「はい」と答えた人に質問です。

はいいいえ
サインプレーは好き?62人20人
フラッシュサインブロックサインポイントサインその他
どんなサインを使っている?69人10人2人1人

少年野球で声を出す理由

  • 野球は「声」で勝敗が決まることがある
  • 意味のある声とは次のプレーを予測した声
  • 相手チームを野次るのは時代遅れ
  • プレー中の声は大きく、短く
  • 試合前のアップ中の声でチームが強いか弱いか分かる

声は野球にとって必要不可欠です。

しかし、声の出し方についてまで教えてくれる少年野球チームは少ないのが現状。

少年野球はチームによって指導力の差は大きいから。

なぜ、野球には声が必要?

野球に声が必要な理由
次のプレーを予測して事前準備する

野球は瞬時の判断力が重要

チームワークが重要

怪我を防止する

声が必要な理由は様々です。

すべてに共通していることは「勝つために必要」であること。

上記のような目的をもった意味のある声が必要です。

次のプレーを予測して事前準備する

  • 守備位置
  • 打球の方向
  • 打球の種類
  • グラウンドの状態
  • 相手チームの作戦

このような項目について声を掛け合うと事前に準備することができます。

守備位置
① 外野前!

② 3塁線注意ね!

③ ライト前あるよ!

①は、2アウト2塁の1点取られたら負けの場面で、1ヒットで2塁ランナーをホームに返さないために外野手の守備位置を前にする指示です。

②は、長打を警戒する時にサードへ3塁線を抜かれないように事前準備させます。

③は、右バッターで振り遅れがありそうな時にライト前のポテンヒットを警戒してライトの守備位置を前に指示します。

打球の方向
① このバッター引っ張りだよ!

② 振り遅れあるよ!

③ このバッター流し打ち上手いよ!

①は、強打者で引っ張ることが予想される時に掛ける声

②は、振り遅れが予想される時に逆方向のポジションの選手へ掛ける声

③は、流し打ちが上手いバッターが狙ってそうな場面で掛ける声

打球の種類
① ボテボテあるよ!

② フライボール声ね!

③ ライナーはランナー浮くよ!

①は、バッターが振り遅れたりして当りそこないの打球がありそうな時に掛ける声

②は、風が強い日にフライが流れそうな場合に掛ける声

③は、ランナーが複数いる場合に掛ける声

ライナーの際に後ろのランナーが飛び出してしまうことは多い。

「浮く」というのは「飛び出る」ということです。

グラウンドの状態
① 打球死ぬよ

② 打球跳ねるから注意ね

③ ボール滑るからね、ワンバンOK

①は、雨でグラウンドの状態が悪くて打球の勢いがなくなる場合に掛ける声

②は、グランドが固くて打球が高く跳ねそうな時に掛ける声

③は、雨でグラウンドの状態が悪くてファーストへの送球が滑りそうな時にかける声

相手チームの作戦
① ランナー逃げるよ

② サード前あるよ

③ 次、あるよ!

①は、ランナーが盗塁をしそうな時に掛ける声

「逃げる」というのは「走る」という意味です。

②は、セーフティバントがありそうな時に掛ける声

③は、盗塁、エンドラン、スクイズなど相手チームが動いてきそうなカウントの時に掛ける声

野球は瞬時の判断力が重要

野球は攻撃も守備も瞬時の判断が大切です。

その判断はボールを持って動いている選手ができる場合だけではない。

周りが判断して伝えることで好プレーに繋がることも多い。

野球は試合に出ている9人だけでやるものではないから。

ベンチ入りの選手、ランナーコーチも含めて全員でやるスポーツです。

チーム全体で日頃の練習から共通認識を持ち、試合中に声を掛けることが大切になってきます。

  • 左中間に飛んだフライをセンターが捕るべきか、レフトが捕るべきかを指示する
  • ランナー1塁で左中間を抜けた打球に対して、ホームに投げるべきかサードへ投げるべきかを指示する
  • ランナー2塁でセンター前ヒット、ホームに突っ込むべきか3塁で止まるべきかを指示する

上記のようなケースではプレーヤーは、落ち着いて状況を見ることができません。

周りの声を頼りにプレーすることが多いです。

プレーヤーにはっきり、確実に届く声が必要だから。

野球は、声で勝敗が決まることもあります。

チームワークが重要

野球はチームワークが大切です。

個々の能力が高くてもチームワークが悪ければ勝つことはできません。

チームの統率をとるためにも声は大切です。

試合前のアップを見れば、強いチームか弱いチームかはっきり分かります。

アップで相手チームを委縮させるような声を出せるように頑張りましょう。

怪我を防止する

声には怪我を防止する役目もあります。

野手の中間に飛んだボールは、お互いに声を掛け合うのはもちろんだが、周りからも指示をしないと交錯する危険があるから。

過去にはプロ野球でも選手生命に関わる大怪我をした選手がいます。

交錯すればボールを落とし、エラーになる可能性も高くなる。

全員で声を掛けることが重要です。

野球の試合で出す声は、短く、大きく、はっきりと!

高校野球の甲子園では、ブラスバンド応援、観客の声援等で選手の声はかき消されてしまう。

その中で自分の声を仲間に伝えるにはコツがあります。

  • 短く(野球用語に変換する)
  • 大きく(最初の文字を強く発声)
  • はっきり(野球用語に変換する)

初めは慣れないかもしれないが日頃の練習からやっていけば大丈夫です。

高校野球やプロ野球でも使われているので、高いレベルで野球をやりたい人は少年野球から慣れていきましょう。

  • ファースト→ひとつ
  • セカンド→ふたつ
  • サード→みっつ
  • ホーム→よっつ
  • 盗塁した→にげた
  • ランナーが飛び出した→ういた

ランナーの動きを見て、投げる場所を指示するには上記のような言葉が伝わりやすいです。

相手チームを野次るのは時代遅れ

一昔前の野球では、相手チームを野次るのが普通でした。

しかし、現代の野球ではご法度。

むしろ相手が良いプレーをした時は称えてあげましょう。

正々堂々と勝負して勝つのが現代の野球です。

高校野球でも、相手チーム選手に飲み物を渡したり、コールドスプレーで応急処置をする光景が多くなってきました。

相手チームを敬うことが大切です。

まとめ:少年野球の指導者は自分自身の成長にもなる

この記事では、少年野球の指導者に必須の知識について紹介しました

少年野球の指導者は本当に大変ですが、その分やりがいがあるのも確かです。

野球経験がないお父さんには試練となりますが、自分自身を成長させるチャンスにもなります。

子供達が結果を出した時の喜びは言葉にならないほど嬉しいものです。

指導者は技術、精神面以外にも子供達の体作りも大切な任務。

野球の上達には体作りが必要不可欠です。

メジャーで活躍している選手を見れば納得するでしょう。

身長体重
大谷 翔平193センチ97キロ
山本 由伸178センチ80キロ
吉田 正尚173センチ85キロ
菊池 雄星184センチ100キロ
前田 健太182センチ81キロ
千賀 滉大186センチ92キロ
藤波 晋太郎197センチ98キロ
鈴木 誠也181センチ98キロ
今永 昇太178センチ86キロ
ダルビッシュ 有196センチ100キロ
松井 裕樹174センチ74キロ

野球選手は体が大きい方が有利であることは確かです。

ただ普通に生活しているだけでは無理でしょう。

「成長期」を上手く活かして努力しなければいけません。

背が低い子だけでなく、大きい子でも努力することでメジャーリーガーのような体格に近づきます。

甲子園で「プロ注目」と言われるような選手も立派な体つきの選手ばかりです。

体作りには身長成長サプリがおすすめです。

実際に効果があった、おすすめのサプリはこちらの記事で紹介しています。

背が伸びるチャンスは限られています。

今、行動せずに後悔することがないようにしましょう。

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このブログでは、野球歴30年以上で甲子園出場経験を持つミモラが少年野球の悩みや質問を受け付けています

技術的なことから精神的なことまで総合的に自分で答えられる範囲で対応させていただきます

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