【少年野球のバッティング練習】試合でヒットを打ちたい人に元甲子園球児が教えます

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【少年野球のバッティング練習】試合でヒットを打ちたい人に元甲子園球児が教えます
お父さん
お父さん

息子がヒットを打てなくて悩んでいます。

試合でヒット打ってチームの勝利に貢献させてあげたいです。

バッティングが良くなる練習方法はありませんか?

今回は、こんな疑問にお答えいたします。

この記事を書く自分は、野球歴30年以上。

高校時代には、甲子園にも出場しました。

親となってからは、少年野球のコーチを5年間以上務めています。

実は、少年野球のバッティングで悩んでいる大人と子供は非常に多いです。

なぜなら、バッティングを子供に教えるのは難しいから。

子供達も理解できなくて困っている選手が多いです。

しかし、子供が試合でヒットやホームランを打つ姿を見たいですよね。

そこで今回は、甲子園出場時にやっていた練習を含んだバッティング練習メニューを解説します。

本記事を参考にして、子供達にヒットを打つ方法を教えてあげましょう。

SNSで野球少年100人に対し、「好きなバッティング練習は何?」とアンケートを取ったので、結果を紹介します。(複数回答可)

第1位フリーバッティング76票思いっきり打てて楽しい
試合の時の感覚で練習できるから
速いピッチャーとの対戦が楽しい
第2位ケースバッティング59票試合形式なので楽しい
サインプレーの練習ができる
試合で役に立つ練習だと思うから
第3位ロングティー38票遠くに飛ばすのが楽しい
練習すればするほど遠くに飛ばせるようになる
第4位素振り30票バッティングの基本だから
練習の中で1番大切だと思う
動画で撮ると自分の振りが分かる
第5位バント練習21票小柄だからバント練習は大事
狙ったところに転がせると嬉しい
セーフティーバントが好きだから
第6位トスバッティング15票ピッチャーに返せるようになると楽しい
家でもできるから毎日やっている

【元甲子園球児直伝】バッティングの基本

ヒットを打てるスイングのポイント

  • バットの振り方はインサイドアウト
  • インサイドアウトを覚えるにはバント練習とトスバッティングをやること
  • 頭で理解してから練習することが大切
  • ボールの内側を叩くイメージで打つ

バッティングは、確率をどれだけ上げることができるかがポイントです。

確率を上げるためのスイングが「インサイドアウト」

ゴルフのスイングと同じです。

プロ野球選手がゴルフも上手いのは、そんな理由があります。

バットの握り方

バットの握り方で大切なこと
手のひらで握らずに指で握る

両手の中指、薬指、小指で握るイメージ

構えでは指にも力は入れずボールが当たる瞬間に力を入れるイメージ

ピッチャーのボールが速い時は短く持って対応する

練習では短く持ったり長く持ったり色々試してみる

バットの握り方は、バッティングの基本です。

上記のポイントを意識するだけで打球の強さや飛距離が変わります。

初めは振りにくいと感じる子もいるが、徐々に慣れてくるでしょう。

バットを指で握る理由

力がバットに伝わりやすいから

指の中でも力が入りやすいのが中指、薬指、小指だから

子供に教えるには、ロープで綱引きをさせると分かりやすいです。

手のひらで握った場合と指で握った場合を比較させましょう。

次に、親指と人差し指で握った場合と中指、薬指、小指で握った場合を比較しましょう。

低学年の子でもしっかり分かります。

高校球児やプロ野球選手にも、この握り方の選手が多いので注意して見てみましょう。

バッティングの構え

バッティングの構えで大切なこと
力まない(いかに脱力するか)

自分に合った構えを見つけるまで色々試してみる

ボールを見やすい構えが良い

タイミングを取りやすい構えが良い

ピッチャーのタイプによって使い分けるのもあり

バッティングの構えは、バッティングのスタートなので大切です。

50メートル走もスタートの構えがイマイチでは、良いタイムが出ませんよね。

バッティングも同じです。

良い構えがあってこそ、良いバッティングができます。

良い構えというのは、人それぞれ違います。

背が大きい人もいれば、小さい人もいるので。

人それぞれ感覚も違います。

共通点は、1番脱力できてボールが見やすいこと。

脱力

「脱力」を意識しましょう。

子供によくあるのが、構えの時点で力んでしまうこと。

力んでしまうと、バットがスムーズに出なくなります。

バッティングで力を入れるのは、インパクトの瞬間だけです。

インパクト以外は、いかに脱力できるかを追求しましょう。

自分に合った構えを見つけるまで色々試してみる

構えは1つに絞る必要はありません。

むしろ、複数あった方が良いです。

なぜなら、バッティングにはスランプがあるから。

構えが違うということは、スタートが違うので感覚が変わります。

スランプで悩んでいる時には、気分転換にもなります。

ピッチャーのタイプによって、使い分けることもできます。

球が速いピッチャーと遅いピッチャーでは、タイミングの取り方がちがいますよね。

だからこそ、複数の構え方があった方が有効なんです。

ボールを見やすい構え

ボールの見やすさは、構えのスタンスで変わります。

スタンスは、大きく3つに分かれます。

  • クローズドスタンス
  • レギュラースタンス
  • オープンスタンス

オープンスタンスが1番ボールを見やすいです。

その理由は、両目でピッチャーを見ることができるから。

3つのスタンスをすべて試し、自分に合ったスタンスを見つけましょう。

スタンスだけでも感覚は全然変わります。

タイミングを取りやすい構え

構えとタイミングは、連動しています。

良いスイングしてもタイミングがずれていれば、ヒットを打てません。

イチロー選手は「振り子打法」と呼ばれるように、構えの時点でタイミングを取るのが特徴的でした。

しかし、メジャーに移籍後は外国人ピッチャーの速球に対応するためにすり足へ変えましたよね。

このようにピッチャーのタイプによって、構えを変えることも有効です。

タイミングは、バッティングの重要ポイントです。

いかにタイミングを取りやすい構えにするかが大切でしょう。

バットの振り方

スイングは大きく3つに分かれます。

  • ダウンスイング
  • レベルスイング
  • アッパースイング

昭和の時代には「ダウンスイングが良い」と指導されていました。

「ボールを上から叩け」という指導が多かったです。

しかし、最近では「フライボール革命」という言葉が流行し、アッパースイングが良いと言われるようになりました。

でも、少年野球にアッパースイングが適しているわけではありません。

ソフトバンクの柳田選手がアッパースイングの象徴ですよね。

柳田選手のような体格とパワーがあることが大前提なんです。

少年野球では、レベルスイングを徹底的に習得するべきです。

レベルスイングとは、インパクトで地面と平行に振ること。

レベルスイングを習得すれば、体が大きくなってからアッパースイングやダウンスイングに対応することができます。

インサイドアウト

スイングは「バットの軌道」と「バットの出し方」の2つから成り立っています。

レベルスイングと言うのは「軌道」を指しています。

バットの軌道が地面と平行ということ。

「バットの出し方」はインサイドアウトが重要です。

インサイドアウトの逆は、バットが外から出るドアースイング。

簡単に言うと、バットが体が離れて出てくるスイングです。

インサイドアウトとは、ドアースイングの逆をやれば大丈夫。

ピッチャー寄りの脇は締めて、バットを体の近くから出す感覚です。

しかし、子供にはインサイドアウトが分かりずらいでしょう。

自分も子供の頃は良く分からなかったのが本音です。

指導者には、インサイドアウトをいかに分かりやすく教えるかを追求してほしいですね。

  • グリップをボールにぶつける感じ
  • バットを体に巻き付かせる感じ
  • ボールの内側半分をバットに当てる感じ

経験上、このような表現だと子供は分かりやすいです。

練習では、トスバッティングが有効でしょう。

インコースのボールをピッチャーに返す練習をすれば、徐々に分かってきます。

初めはインパクトの瞬間でバットを止めて、バントのような感じにすると分かりやすい。

インサイドアウトをマスターすれば、高確率でヒットを打つことができます。

今までインコースのボールを打ってファールになってしまっていた人も、インサイドアウトで振ればファールになりません。

インコースのボールは体を開かずに、インサイドアウトのスイングで腰を回転させて打ちます。

「インコースのさばきが上手い」という表現をよく使いますが、まさしくインサイドアウトのこと。

ジャイアンツの坂本選手が代表的な選手です。

インサイドアウトを覚えるには、トスバッティングを重点的にやりましょう。

バットとボールが当たる時の原理を覚えるには、バント練習がおすすめです。

バットコントロールはトスバッティングで身に付ける

トスバッティングは、バットコントロールを身に付けるのに最適な練習です。

チームによっては、「ペッパー」と呼ぶこともあるでしょう。

トスバッティングのやり方
2人1組でピッチャーとバッターに分かれる

ピッチャーは5メートルくらいの距離から軽く投げてバッターはワンバウンドで返す

初めは難しいかもしれませんが、練習すればできるようになります。

ピッチャーに上手く返せない場合は、3人1組でやってみましょう。

守備要員がいるだけで、練習が効果率的になります。

バッターは、バットにボールを当てる感覚を覚えましょう。

チェックポイント

① バットとボールを当てる角度

② ボールはバットの芯に当てる

内角のボールと外角のボールでは、当てる角度が変わります。

ピッチャーは、ゴロ捕球の練習にもなるので、意識して捕球しましょう。

内野手になったつもりで、捕ったらすぐに投げればスローイングの練習にもなります。

ピッチャーに返すのが難しい場合は、バントから始めても良いです。

プッシュバントから始めて、バスターに移行していけば徐々にできるようになります。

バッティングの調子が調子が良い時は、キレイに返すことができる人が多いです。

なぜなら、バットが内側から出ている証拠だから。

トスバッティングで上手く返せない時
バットが内側ではなくて外側から出ている

ボールから目を切るのが早すぎる

ホームランを打ちたい選手はティーバッティングが効果的

ティーバッティングは、どの少年野球チームでもやっている基本的なバッティング練習ですよね。

ティーバッティングのやり方
①2人1組で斜め前方からトスを上げる

②バッターはネットに向かって思い切り打つ

主な目的は、バッティングフォームを固めたり、パワーアップのために行います。

ティーバッティングは、工夫してバリエーションを増やしやすい練習です。

ロングティー
通常はネットに向かって打つところを広いグラウンドに向かって打つ

遠くに飛ばすことを目的としている

パワーアップに繋がる
連続ティー
通常は1球1球間隔を空けて打つが10球、20球、30球と球数を決めて連続で打つ

スタンスは広く取った状態で振ったらすぐにトップの位置を作る

パワーアップ、体勢が崩れた状態でも強く打つ練習になる

ロングティーは、子供に人気です。

遠くに飛ばすことを目的としているため、競い合いながら楽しく練習できます。

野球を始めたばかりの初心者にもおすすめです。

連続ティーは初心者には難しいが、徐々に球数を増やしていけばできるようになるでしょう。

小学6年生で、50球連続を目標にしましょう。

100球連続で出来れば、トップクラスです。

体がかなり温まるので、冬場の練習におすすめですね。

ロングティーや連続ティーがある程度できるようになったら、マスコットバットで打ってみましょう。

ホームランを打てるパワーを身に付けるには、マスコットバットは必須です。

フリーバッティングで実践感覚を身に付けろ

フリーバッティングも基本的な練習で、多くのチームで実施しているでしょう。

2か所又は3か所でピッチャーの投げた球をバッターが打ちます。

分かりやすくいえば、バッティングセンターと同じ練習です。

フリーバッティングは、いかに意識を高くして打つかがポイント。

2流選手は何も考えずに、ピッチャーが投げた球を打っています。

逆に、1流選手は、色々なことを考えています。

  • 打つ方向を決める(右方向へ流す、左方向に引っ張る)
  • ゴロを打つ練習(ボールの上っ面を打つ)
  • エンドランのサインが出ていることを想定して打つ
  • 犠牲フライを狙って打つ

フリーバッティングで練習していなければ、実戦で成功しません。

ただ打つだけなら、誰でもできます。

テーマを持って、フリーバッティングをやりましょう。

少年野球におすすめのバットは、こちらの商品です。

ケースバッティングで野球脳をアップさせろ

ケースバッティングは、実戦形式のバッティング練習です。

実際にランナーを付けて、試合と同じように打席に入ります。

指導者がサインを出し、サインプレーの練習をするのもケースバッティングで行うと良いでしょう。

バッターだけでなく、ランナーや守備の判断力を養うことができます。

野球は、プレーの間に監督が指示することは可能です。

しかし、ボールが動いている時に指示することはできません。

各選手が次に起こるプレーを予想して準備し、判断する力が重要です。

様々なケースで、自分に何が求められているかを判断できるようになりましょう。

最終回で1対1の同点、1アウト、ランナー2塁
ヒットを打てばサヨナラ勝ちできる

ヒットじゃなくても右方向へのゴロならば2アウト3塁になり得点チャンスが拡大する

1番悪いのは、三振と平凡な内野フライ

絶対にゴロを転がそう

こんな感じで考えることができるようになるのが理想ですね。

まとめ:バッティングはコツを掴めば伸びる

この記事では、おすすめのバッティング練習について紹介しました。

練習は子供が「楽しい」、「もっとやりたい」と感じることが重要です。

特殊な練習をする必要はありません。

コツを掴めば必ずヒットを打てます。

バットを内側から出すことを意識しましょう。

きっと、何かを掴むはずですよ。

バッティングは、体が大きい方が明らかに有利です。

ホームランは、パワーがないと打てません。

身長や体重は、努力でカバーできます。

体作りには、サプリメントの活用がおすすめです。

不足する栄養素を補うことができます。

プロ野球選手のような立派な体になるには、低学年のうちから体作りと向き合いましょう。

成長期を逃し手遅れになる前に。

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