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低学年の練習は集中力が続かなくて、すぐに遊んでしまいます。
飽きずに楽しく練習する方法はありませんか?
今回は、こんな疑問にお答えいたします。
この記事を書く自分は、野球歴30年以上です。
高校時代には、甲子園にも出場しました。
親となってからは、少年野球のコーチを5年間以上務めています。

実は、少年野球低学年の練習メニューで悩んでいる人は非常に多いです。
なぜなら、低学年の子供達は集中力が続かないから。
低学年は、野球の基礎を身に付ける時期です。
特に低学年の小柄な選手は、できる練習も限られますよね。
そこで今回は、低学年でも楽しめる練習メニューを解説します。
自分が甲子園出場時にやっていた練習もありますよ。
本記事を参考にして、低学年の子供達に野球の楽しさを教えてあげましょう。
【少年野球】上達しないのはなぜ?上手くなるコツとサポート方法を元甲子園球児が徹底解説
少年野球低学年の守備練習
低学年の子供達は、守備練習よりバッティング練習の方が好きですよね。
だからこそ、余計に集中力が続きません。
真面目に取り組める子は1割程度じゃないでしょうか?
でも、守備の基礎ほど低学年時から身に付けることが重要です。
なぜなら、1度ついた癖は直すのに苦労するから。
ここでは、基礎をしっかり習得できる練習方法を紹介します。
キャッチボール
守備練習の基本は、キャッチボールです。
キャッチボールを疎かにすると、絶対に上手くなりません。
しかし、キャッチボールは単純で低学年にとっては面白くないんですよね。
だからこそ、色々な種類のキャッチボールを推奨します。
子供達が飽きにくくなり、集中して練習できますよ。
- ワンバウンドで投げる
- ランニングスローと前に出ながらのキャッチ
ワンバウンドで投げる
ワンバウンド送球は、試合でもよく使う重要な技術です。
無理にノーバウンドで投げて暴投するよりも、ワンバウンドの速い送球の方がアウトにできる可能性が高くなります。
キャッチボールで練習しておけば、必ず試合で役に立ちますよ。
肩が弱い低学年でも、ワンバウンド送球なら無理なくできるでしょう。
ランニングスローと前に出ながらのキャッチ

ランニングスローは子供達の憧れです。
指導者によっては、「小学生からランニングスローをやるのは早い」という考えの人がいますよね。
しかし、体の使い方を覚えるために小学生のうちからやるべきです。
上手くできなくても大丈夫です。
少しづつやっていけばコツが分かってくるので。
送球を受ける人は、前に出ながらキャッチしましょう。
挟殺プレーの練習になりますよ。
低学年には難しい練習ですが、「ランニングスロー」できる喜びから前向きに取り組むでしょう。
ケンケンパでゴロ捕球
幼少期に「ケンケンパ」で遊んだことありますよね?
ケンケンパのステップは、ゴロ捕球のステップに活かせます。
子供達に馴染みのあるステップなので、練習の敷居が低くなります。
- 送球用ネットを用意する
- 指導者と選手の距離は10メートル
- 1カ所ノックの要領で指導者がボールをゆっくり転がす
- 選手は捕球したらネットに投げる

ゴロ捕球の動きは、4つに分割できます。
- ボールへのアプローチ
- 捕球姿勢
- 送球へのステップ
- スローイング
- ボールへのアプローチ
- ボールの右側に入り、ケンケンでバウンドを合わせる
- 捕球姿勢
- ケンケンパの「パ」で捕球する
「パ」の時の足は踵から地面につく
腰を落とし、股を割る
股の中央で捕球する
- 送球へのステップ
- 右足、左足の順番でステップして送球動作に移る
- スローイング
- ネットに向かって丁寧に投げる
ファーストに投げることを意識してコントロールに注意する
ケンケンパが有効な理由
ゴロに対して右側から入ることを覚える
右足のタメを覚える
ケンケンパは誰でもできる
ケンケンパは過去にやったことがあるので敷居が低い
緩いゴロで練習するので恐怖感がない
エラーする可能性が低いので成功体験を積むことができる
ケンケンパのデメリットは、基礎の反復練習であるため飽きやすいこと。
毎日、短時間でも良いので継続して行うことが大切です。
上手にできるようになったら、グローブを下から出すことも意識してやってみましょう。
更に守備の上達に繋がります。
自主練習でやる場合は、こちらのネットがおすすめです。

守備の自主練習に最適
フライキャッチ競争

フライを捕ることは、低学年の子供達にとって難しい技術の1つです。
しかし、ゲーム感覚で競争心を利用すると、楽しく上達できます。
- 1グループ5~6人とする
- 子供達を1カ所に集めて、子供達の上空にフライを投げる
- キャッチ出来た子から抜けていく
- 子供達は最後の1人にならないように頑張る
- フライキャッチ競争のデメリット
- ある程度フライを捕れるようになるとボールの取合いになってしまう
最後まで残る子がだいたい決まってしまう
野球の試合中のフライキャッチは、お互いに声を掛け合って捕る人を決めます。
しかし、このゲームでは相手を押しのけて捕ることになってしまいます。
フライを投げる人は色んな方向に投げて、「オーライ」と最初に声を出した選手を優先するルールを作りましょう。
個人戦ではなく、チーム戦にすることで協調性が養われます。
投げたフライを捕れるようになれば、ノックでフライを打ってあげると実践に近い感覚で捕ることができるでしょう。
わざと太陽が重なる方向で捕る練習も効果的です。
小柄選手でもフライキャッチが上手ければ、レフトやセンターを守れるようになります。
フライの場合は、小柄でも不利になりません。
- フライキャッチで意識すること
- 落下点まで素早く移動する
グローブを出したまま走らない
少年野球低学年のバッティング練習

バッティングは、子供達が1番好きな練習メニューです。
特に、ボールを遠く飛ばす練習は人気がありますね。
楽しく練習すれば、必然的に上手くなります。
ロングティー
ティーバッティングであれば、低学年の子でもバットに当てることができます。
野球の楽しさを味わうには最適です。
悪いスイングだと遠くに飛ばないので、自然と良いスイングが身に付く点がメリットですね。
- おすすめのロングティー
- 力がある子はマスコットバットで打つと効果的
プロ野球のホームラン競争のようにトーナメント戦でチャンピオンを決めると盛り上がる
低学年の練習は、「野球は楽しい」と感じることが1番大切です。
ロングティーのトーナメント戦を定期的にやることで、日ごろの自主練にも意欲的に取り組むようになります。
体の大きい子が有利になりますが、小さい子でも良い当たりをした時は褒めてあげましょう。
体が小さくても思いっきり振りましょう。
スイング力が身に付けばホームランを打てるようになります。
アルトゥーベ選手を目指しましょう。
タイヤ叩き
昔ながらの練習ですが、タイヤ叩きも低学年にはおすすめです。
ボールを使った練習は、人数制限があります。
空いた時間には、タイヤ叩きでパワーをつけましょう。
電信柱などの支柱に古タイヤをロープで固定すればOKです。
自主練習にも最適ですよ。
- タイヤ叩きの注意事項
- 周りに人がいないことを確認してバットを振る
使用するバットは練習用バットや古いバットを使う
バント練習
バント練習は、地味で子供達に人気がありません。
しかし、大切な技術です。
バント練習に興味を持ってもらいたいと考えた練習メニューを紹介します。
- 1塁線、3塁線、1塁線とピッチャーの間、3塁線とピッチャーの間にペットボトルを置く
- バントをしてペットボトルに当てることができれば1点
- 10球中に何点取れるか勝負する
- おすすめのペットボトル当てゲーム
- 最初はソフトボールのように下から投げて慣れる
プロ野球のホームラン競争のようにトーナメント戦でチャンピオンを決めると盛り上がる
バッティングが良い選手でも、上のレベルで野球をやるようになればバントの技術は必須です。
室内でもできるので、自主練習にも向いています。
継続して練習することが大切です。
毎日の練習メニューに取り入れるのが良いでしょう。
低学年でも熱中する子が続出しますよ。
小柄な選手にとってバントは武器になります。
バントに体の大きさは関係ありません。
少年野球低学年の走塁練習

子供達は、走る練習メニューが嫌いですよね。
インターバル走なんて1番の不人気です。
走るのが嫌で野球をやめる子がいるのも事実です。
しかし、野球が上手くなるには足腰の強化が欠かせません。
低学年でも楽しみながら取り組める走塁練習を紹介します。
ベースランニングリレー
リレーなら盛り上がって意欲的に取り組みます。
効果的なのが、ベースランニングリレーです。
野球の走力は、ただ足が速いだけではダメ。
足の速さよりも、走塁技術の方が大切です。
- ベースランニングで大切なこと
- ベースの踏む場所
ベースを踏む前と踏んだ後のライン取り
- 子供達を半分に分けてホームベースとセカンドベースに分かれる
- リレーのバトンはボールで代用する
- 指導者の「よーいドン」でスタートし、1人1周のベースランニング
- 最終走者はマウンドにボールを置く
負けチームには、「腕立て伏せ50回」程度の罰ゲームを設定すると盛り上がります。
ベースランニングリレーに慣れてきたら、バリエーションを増やしても面白いです。
- ベース到着時はスライディングをする
- 全員グローブをはめて走る
- キャッチャーはプロテクターを付けて走る
鬼ごっこ
「鬼ごっこって練習なの?」という声が聞こえてきそうですが立派な練習ですよ。
エリアを狭くして隠れる場所をなくせば、インターバル走と変わりません。
5分間もやれば良い練習になります。
「5分間の間に〇回鬼になったら負け」というルールでやれば盛り上がりますよ。
足が速い選手と遅い選手で基準を変えましょう。
「どうすれば勝てるか?」と考える選手は、将来性を感じますね。
スライディング
スライディングは、小学生のうちに習得したい必須の技術です。
体が柔らかい低学年のうちに練習した方が怪我をしにくいから。
怪我を防止するポイントを紹介しますね。
- 砂場で練習
- ベース前に段ボールを敷く
- 膝当てをする
失敗しても痛くない場所・・・・それは、砂場です。
砂場なら失敗してもケガをするリスクは低いでしょう。
スライディングのフォームが安定したら、グラウンドに段ボールを敷くのがおすすめです。
失敗しても、痛みが緩和されます。
滑りすぎてしまう恐れがあるので注意しましょう。
ユニフォームの中に膝当てを付ければ、更に安全に練習できます。
番外編

低学年が上達するために必要なことは、練習だけではありません。
野球の技術以外でも、体作りや野球観戦が必要です。
野球選手の体作り
低学年の体作りには、身長成長サプリがおすすめです。
栄養バランスが優れているので、小学生に必要な栄養素を十分に補給できます。
効果を引き出すには、継続することが必要です。
手軽に食べれるノビルンがおすすめですよ。
野球観戦
野球が上手くなるために、1番効率が良いのは人の真似をすることです。
野球少年の憧れはプロ野球選手ですよね。
プロ野球選手のプレーを簡単に見れれば最高なんですが、頻繁に見に行くことはできません。
しかし、プロ野球中継なら簡単に見れますよね。
プロ野球の試合には、野球が上手くなるヒントがいっぱい詰まっています。
地上波での野球中継は少ないので、DAZNかスカパーを契約するのがおすすめです。
まとめ
この記事では、低学年向けの練習メニューを初回しました。
少年野球チームの練習メニューは、どうしてもマンネリ化しやすいですよね。
特に飽きっぽい低学年にとっては、「またこれか・・・。」と思う子が多いです。
そんな時に、普段とは違う練習メニューを取り入れると、子供達はキラキラした目で取り組みます。
子供達が面白いと感じれば、自ら進んで練習しますよ。
ゲーム感覚で楽しむことが大切です。
チェックポイント
野球の練習にルールはない
物事を1つの方向からではなく、色んな方向から見ると新しいアイディアが見つかる
どんな練習メニューでも1度は試してみると良い(新たな発見がある)
子供が上手くできた時は、褒めてあげましょう。
低学年は、褒めれば褒めるほど伸びていきますから。
威厳のある指導者よりも、お兄ちゃん的な指導者の方が相性が良いでしょう。
適性のある指導者がいるチームがおすすめです。
なかなか上達しない子もいると思います。
決して焦らずに、野球を楽しみながら練習しましょう。
守備にしても、バッティングにしても「ボールを最後まで見る」ことを意識すると上達のきっかけになることが多いですよ。
頑張りましょう!