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- 野球のルールに詳しくなりたい
- 審判の勉強をしている
- 試合で役に立つルールを覚えたい
今回は、こんな疑問にお答えいたします。
野球のルールは難しいですよね。
他のスポーツと比較しても明らかに複雑です。
しかし、勉強を疎かにすると痛い目に遭いますよ。
レベルの高い試合になるほどルールの習熟度が勝敗を分けます。
私自身もルールを知らなかったために、重要な試合で大きなミスをしました。
この記事では、野球の難しいルールをクイズ形式で解説します。
この記事を読めば、誰もがビックリするような好プレーができるようになります。

【少年野球】上達しないのはなぜ?上手くなるコツとサポート方法を元甲子園球児が徹底解説
第1問 1塁へ駆け抜けた後にアウトになった!なぜ?

【想定】 ノーアウト、ランナーなし
あなたはショートゴロを打ちました
ショートから1塁への送球が暴投となり、ボールがファールグラウンドに転がっています
【その後のランナーの動き】
- 2塁ベースまで走る
- 2塁を狙おうとするも「間に合わない」と判断してファールゾーンでやめる
- 2塁を狙おうとするも「間に合わない」と判断してフェアゾーンでやめる
- 先に「間に合わない」と判断し、2塁を狙おうとせずファールゾーンに駆け抜ける
- 先に「間に合わない」と判断し、2塁を狙おうとせずフェアゾーンに駆け抜ける
上記の中で野手にタッチされた場合、アウトになるケースがあります。
分かるでしょうか?
正解は③です。
鍵となるのは進塁の意思があるかどうか。
審判が判断します。
微妙な仕草をすれば、審判によって判定が変わるでしょう。
進塁の意思があっても、ファールゾーンに駆け抜ければ大丈夫です。
フェアゾーンに駆け抜けたり、ファールゾーンに駆け抜けた後にフェアゾーンに入るとアウトになる可能性があります。
そのまま2塁へ走ればいいですが、間に合わないと思い止めた時にインプレーとなり、フェアグラウンドで野手にタッチされればアウトです。
打者は、ファールゾーンに駆け抜けてください。
逆に守備側の時は、走者がフェアゾーンいればタッチプレーをして審判にアピールしましょう。
仕草が判断基準なだけにアウトを取れる可能性があります。

- この章のまとめ
- 1塁へ駆け抜ける時は、ファールゾーンへ駆け抜ける
進塁の意思があったかどうかがポイント
第2問 インフィールドフライは誰が決める?野手がエラーした場合はフォースアウト?それともタッチプレー?

2012年の高校野球神奈川県大会では、このプレーで勝敗が決まった試合があります。
高校野球だけではなく、プロ野球でも実際に起きているプレーです。
【想定】 9回裏、5対5の接戦
1アウト、満塁
バッターはサードフライ、3塁の塁審がインフィールドフライを宣告
サードは簡単なサードフライを落球
- インフィールドフライなので3塁ランナーはそのまま
- サードが落球した時点で3塁ランナーがホームに走るも、サードからホームへ送球される(キャッチャーのタッチなし)
- サードが落球した時点で3塁ランナーがホームに走るも、サードからホームへ送球される(キャッチャーのタッチあり)
上記の中で1点入るケースはどれでしょうか?
正解は②です。
3塁ランナーが「インフィールドフライ」を理解していない選手の場合、②や③のケースになることが多いですよ。
少年野球でもインフィールドフライは覚えましょう。
このプレーの盲点は、主審がインフィールドフライを宣告しなくても塁審が宣告すれば成立することです。
インフィールドフライが宣告された時点でボールデッドになります。
インフィールドフライになると、バッターはアウトです。
この時点でフォースプレーはなくなり、タッチプレーになります。
しかし、3塁ランナーがインフィールドフライを理解していないと、サードがエラーした時点で塁が埋まっているからという理由でホームに走ります。
守備側がランナーに騙されてしまい、インプレーとして続行してしまうことが多いです。
ホームをフォースプレーと勘違いしてしまい1点を失ってしまいます。
サードがエラーし、3塁ランナーが走ると、パニック状態になりやすいです。
1人でもルールを熟知していれば、大きな声で指示できます。
もっと言えば、インフィールドフライが想定される時点で事前に声掛けが必要です。
ルールを知っているかどうかで勝敗が決まるプレーなので必ず覚えましょう。
- この章のまとめ
- インフィールドフライを宣告するのは塁審でも可能
ボールデッドの後はタッチプレーになる
第3問 「審判は石ころと同じ」となる条件とは?

「審判は石ころと同じ」
この言葉は、多くの人が聞いたことがあるでしょう。
少年野球では、ずっと言い伝えられている言葉です。
しかし、この言葉に条件があることを知っていますか?
【想定】2アウト、ランナー2塁
打球はピッチャーの足元を抜けてセンター前ヒットになるかと思われたが、2塁審に当たりライト方向へ転がった
その間にセカンドランナーはホームに帰ってきた
上記のケースで1点は入るでしょうか?
「審判は石ころ」になる条件は下記の2つです。
- 打球に野手が触れていない
- 内野手の超えた後ろで審判にボールが当たった場合
想定のケースでは、ピッチャーの足元を抜けているので、ボールが野手に当たっていません。
しかし、2アウト、ランナー2塁のケースでは、2塁審はダイヤモンド内にいます。
この位置で審判に当たる場合は、内野手の前で当たっているので、石ころになりません。
2塁審に当たった時点でボールデッドとなり、セカンドランナーは3塁でストップとなり、得点は入りません。
このプレーのポイントは、2つあります。
1つ目は、審判が内野手の前か後ろかということ。
審判が内野手の前に来る可能性があるのは2塁審判だけです。
どのケースで2塁審判が前に来るのかを覚えましょう。
1.3塁の審判は内野手よりも前に来ることはありません。
2つ目は内野手の後ろで当たり、「石ころと同じ」判断になった場合、プレーは続行している点です。
攻撃側としては、野手がパニックになっている間に進塁するチャンスになります。
守備側としては、自分達で判断せず、審判のストップが掛かるまでプレーを続行することが大切です。
- この章のまとめ
- 審判が石ころ扱いになるの条件は2つ
① 野手がボールに触れていない場合
② 内野手の超えた後ろで審判にボールが当たった場合
第4問「第4のアウト」とは?

「第4のアウト」、この言葉を聞いて意味が分かりますか?
知っていれば、なかなかの野球通です。
このプレーは2012年、夏の甲子園で起こりました。
熊本県代表で文武両道の済々黌高校がやった頭脳プレーです。
【想定】1アウト、ランナー1,3塁
サインはエンドランであるも、打球はショートライナー
ランナーは両者とも飛び出している
捕球したショートは1塁へ送球してダブルプレー
上記のケースで1点は入るでしょうか?
「第4のアウト」を知らない99%の人は、得点が入るはずがないと答えます。
しかし、2012年、夏の甲子園での試合では1点が入りました。
- ショートから1塁へ送球されるよりも先にサードランナーがホームインしていること
- 守備側が第4のアウトをアピールしないこと
この2つの条件を満たすことで1点が入ります。
では、守備側が失点を防ぐににはどうすればいいのでしょうか?
ベンチに帰る前にボールを3塁へ送り、「第4のアウト」を審判にアピールする
これをすれば、得点が入ることはありません。
仮に、3塁ランナーが1塁送球よりも先にホームインしていても、第4のアウトが優先されます。
しかし、緊迫した試合では、なかなか冷静な判断をできないこともあるでしょう。
ベンチにいる選手が活躍する場面です。
1番冷静に試合を見ることができますよね。
ベンチからの一声で失点を防ぐことができます。
このようなシチュエーションでは、微妙なタイミングではない限り先の走者をアウトにするということを覚えておきましょう。
明らかにランナーが飛び出していれば、3塁へ送球してサードランナーをアウトにするべきです。
3塁送球のタイミングが微妙ならば、ファーストに送球しても3塁ランナーが先にホームインすることはありません。
「第4のアウト」が発生することはないです。
- この章のまとめ
- 第4のアウトはアピールプレー
【少年野球】ルールが難しいからこそ面白い
この記事では、多くの人が知らない野球のルールついて解説しました。
- 1塁への駆け抜け
- インフィールドフライ
- 審判は石ころと同じ
- 第4のアウト
良い選手は野球のルールに詳しいです。
ルールを知っていることで、多くの作戦を立てることができます。
ライバルとのレギュラー争いでも活きるでしょう。
コツコツと勉強することで、「いざ」という時のビッグプレーに繋がることもあります。
親子で一緒に学ぶのもおすすめですよ。
雨でグラウンドが使えない日は、座学がおすすめです。
こちらの記事で紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。