【少年野球の守備練習】試合で勝つための練習方法5選を元甲子園球児が徹底解説

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【少年野球の守備練習】試合で勝つための練習方法5選を元甲子園球児が徹底解説
お父さん
お父さん

試合でエラーが多くて負けてしまいます・・・。

どんな練習をすれば守備が上手くなりますか?

今回は、こんな疑問にお答えいたします。

この記事を書く自分は、野球歴30年以上。

高校時代には、甲子園にも出場しました。

親となってからは、少年野球のコーチを5年間以上務めています。

実は、少年野球の守備練習で悩んでいる人は、非常に多いです。

なぜなら、守備の意識は、子供と大人ではギャップがあるから。

しかも、子供に教えるのは難しく、効果のある練習をしたいのが本音ですよね。

そこで今回は、元甲子園球児が選んだ守備の練習方法5選を紹介します。

本記事を参考に、守備力をアップさせちゃいましょう。

野球が伸びる子の特徴についてまとめた記事はこちらです。

少年野球で毎日取り組む基礎練習

まずは、基礎練習から紹介しますね。

守備は、基礎がしっかりしていないと応用もできません。

普段の練習で取り入れた方が良い練習メニューを紹介します。

小さい頃、誰もが遊ぶ「ケンケンパ」のステップが、ゴロ捕球に適しています。

ケンケンパを習得すれば、俗言う流れるようなプレーができるようになります。

ケンケンパゴロ捕球で身に付くもの
ボールへの入り方

捕球時の体重移動

ケンケンパゴロ捕球のやり方

  1. 送球用ネットを用意する
  2. 指導者と選手の距離は10メートル
  3. 1カ所ノックの要領で指導者がボールをゆっくり転がす
  4. 選手は捕球したらネットに投げる

ケンケンパゴロ捕球のポイント

ゴロ捕球時の動きは、4つに分割できます。

  • ボールへのアプローチ
  • 捕球姿勢
  • 送球へのステップ
  • スローイング
ボールへのアプローチ
ボールの右側に入り、ケンケンでバウンドを合わせる
捕球姿勢
ケンケンパの「パ」で捕球する
「パ」の時の足は踵から地面につく
腰を落とし、股を割る
股の中央で捕球する
送球へのステップ
右足、左足の順番でステップして送球動作に移る
スローイング
ネットに向かって丁寧に投げる
ファーストに投げることを意識してコントロールに注意する

ノックの前に15分程度やるだけでも、大きな効果があります。

長すぎると、子供の集中力が続きません。

自主練習でやる場合は、こちらのネットがおすすめです。

少年野球で勝つために必須のノック

「守備が上手い選手」というのは、3つの要素を兼ね備えた選手です。

  • 捕球技術、送球技術が高い
  • 状況判断能力が高い
  • プレッシャーに強い

レベルの高い試合になるほど守備力の差で勝敗が決まりますよね。

勝敗を左右するのは、普段の練習内容です。

緊迫した場面で冷静なプレーをできるかどうか。

ここでは、状況判断能力を養うのに適したケースノックとプレッシャーに強くなるノーエラーノックについて紹介します。

状況判断を養うケースノック

状況判断を養うには、ケースノックが最適です。

ケースノックを練習メニューに取り入れているチームは多いのではないでしょうか?

ただ、質の高いケースノックが必要です。

質の高いケースノックとは?
大人はサポートにまわり、子供が主体となって練習する

1つのプレーに対して、選手間で意見を言い合う

悪いプレーは、選手間で指摘する

選手がどんな目的を持ってプレーしたかが大切です。

人数が多いチームでは、実際にランナーを付けましょう。

走塁練習を兼ねることができます。

しかし、人数が少ないチームは無理ですよね。

そんなチームは、「仮想ランナー」をイメージしてやりましょう。

イメージするということは、個々の野球のレベルによって、ランナーの動きが変わります。

レベルが高い選手のイメージに全体のレベルを引き上げましょう。

ケースノックのやり方

1アウト、ランナー2,3塁
①ノッカーはスクイズを想定し、サード前にバント

②バントを捕球したサードは1塁へ送球

③3塁ベースカバーに入ったショートは2人目のランナーが本塁へ走ったことを全員へ伝える

④サードからの送球を捕球したファーストは本塁へ送球

⑤キャッチャーは仮想ランナーにタッチ

このケースは、2ランスクイズを想定できているかがポイントです。

レベルが低いチームならば、2ランスクイズを想定できずにサードゴロで終わりでしょう。

逆にレベルが高いチームならば、もっと考えてプレーする方法もあります。

  • 2ランスクイズを想定して、ゴロを捕球したサードは1塁へ偽投して2塁ランナーを挟殺プレーでアウトにする
  • 2ランスクイズを見破ったファーストは、1塁のアウトよりも本塁を優先し、サードからの送球を前に出ながら捕球してすぐに本塁へ送球して得点を阻止する

頭を使う練習なので、集中力が必要です。

ミスが出た時は、話し合って同じミスが起こらないように必ず確認しましょう。

サードが1塁へ暴投した場合に確認すること
暴投で更に1点入るため、送球はミスが許されない

1塁のタイミングが微妙ならば偽投して2塁ランナーを狙う方法もある

暴投に備えてセカンドとライトは必ずベースカバーに入ること

プレッシャーに強くなるノーエラーノック

大切な試合ほど、試合終盤の守備では、プレッシャーがかかります。

高校野球でも、1つのエラーで甲子園を逃してしまう残酷な試合がたくさんありますよね。

日ごろの練習で緊張感を作るのは難しいです。

しかし、ノーエラーノックなら実戦に近い緊張感を味わうことができます。

ノーエラーノックのやり方と注意点

ノーエラーノックとは?
選手全員がノーエラーで打球処理するまで練習を終われない練習

エラーした時点で初めからやり直し

エラーしたらベースランニング1周などの罰ゲームを設定する

シートノックでやってもいいし、1カ所ノックでやっても大丈夫です。

終盤になるほどプレッシャーがかかります。

ノーエラーノックを完成した時の充実感は、チームワークの強化にもなるでしょう。

大会前にモチベーションを上げるためにやっているチームもあります。

ノーエラーノックの注意点
エラーした選手を責めるような雰囲気を作らない

全員で協力してノーエラーノックを完成させる雰囲気でやりましょう。

格好悪くても、打球を捕って投げてアウトにすることが大切です。

ノーエラーノックをやると、送球エラーが多いことが分かります。

日ごろのキャッチボールの大切さを再認識するでしょう。

少年野球で勝つために必須の連携プレー

試合で勝つには、個々の技術だけではなく、連携プレーの強化も必要です。

高いレベルの試合になると、アウト1つの重要性が違います。

確実にアウトを取れるように練習しましょう。

連係プレーは、頭で理解してから練習しないと非効率です。

練習前に、目的と注意点を確認してから練習しましょう。

ここでは、挟殺プレーと2塁牽制について解説します。

挟殺プレー

挟殺プレーは、小学生にとって難しいプレーの1つです。

成功しなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

ランナーをアウトにできる原理を理解していないと上達しないので、参考にしてください。

挟殺プレーのコツ

① ランナーを追う時には全力で追う

② ボールを受ける際に大きく前に出ながら捕球する

③ フェイク(投げるふり)をしない

④ 挟殺プレーはスリーフィートライン(ランナーが走る場所)よりも外側で行う

ランナーとの差を詰めるのは、ボールを捕球する時です。

捕球時に必ず前に1歩出て、ランナーとの差を詰めましょう。

投げる選手は、フェイク(偽投)をしてはいけません。

ランナーだけでなく、仲間の野手まで惑わしてしまうから。

ランナーのターンを遅くするには、ランナーを全力で追ってランナーのスピードを上げること。

挟殺プレーのボールがランナーに当たる失敗が多いです。

挟殺プレーは、走路の外側でやりましょう。

外側でやることによって、他のランナーの動きが見やすくなり、他の塁へ送球しやすくなるメリットがあります。

ランナー1,3塁で1塁ランナーを挟殺
3塁ランナーはタイミングをみて本塁を狙う

走路の内側で挟殺プレーをしていると、本塁へ投げる際に体の向きが逆になり1テンポ遅れてしまう

走路の外側で挟殺プレーをしていれば、そのままの流れで本塁へ送球できる

挟殺プレーは、キャッチボールの応用です。

普段のキャッチボールを大切にしましょう。

2塁牽制

2塁牽制は、アウトにできれば流れを変えるプレーになります。

練習すれば必ずできるようになるので、チャンレンジしましょう。

2塁牽制でアウトにするコツ

遅い牽制と速い牽制の2種類を作る

常には遅い牽制をやり、アウトを狙う時だけ速い牽制をやる

速い牽制をやる時は、キャッチャーがミットでサインを出す(ミットを裏返す)

速い牽制の時は、ピッチャーはランナーを見ずにキャッチャーのミットだけ見る

ピッチャーは、キャッチャーの合図が出たら素早く牽制球を投げる

キャッチャーはショート又はセカンドがベースに入ろうとしたタイミングでサインを出す

サインはショートがキャッチャーに送り、キャッチャーから全体に出します。

ピッチャー、キャッチャー、セカンド、ショート、センターが理解していることが大切です。

プロ野球でも取り入れている牽制球です。

試合の流れを変えたいタイミングが効果的でしょう。

ベンチからショートにサインを出す方法もあります。

成功すれば、他のチームから注目されるのは間違いありません。

守備が上手くなるためのQ&A

自分の正面に速いゴロが転がってくると怖いです。

どう対応していますか?

打球の正面に入らずに、ボールの右側からアプローチしましょう。

速い打球で右側に入れない時は、体を半身にして正面からボールを見ないようにしてください。

体を半身にするだけで、恐怖感が全然違いますよ。

試合でボールが飛んでくると、焦ってエラーしちゃうことが多いです。

何に気を付ければいいですか?

自分も長い野球人生の中で、多くのエラーをしてきました。

エラーを振り返ると、「ある共通点」があります。

次のプレーを急ぐと、目がボールから離れてしまうことが多いことです。

ボールがグラブに収まるまで、目を絶対に離さないように気を付けましょう。

ファンブルした時は、更に焦ってしまいますよね。

ファンブルした時ほど、落ち着いて素手でボールを拾って送球しましょう。

グラブでボールを拾うと遅くなるので注意してください。

守備にもスランプってありますか?

守備にもスランプはあります。

バウンドが上手く合わせられなくなることが多いです。

1試合に2個、3個とエラーをしてしまうとボールが飛んでくるのが怖くなりますよね。

怖くなると、足が動かなくなります。

内野守備では、足が止まってしまえば、ほぼ100%良いプレーはできません。

怖い時ほど、足を動かして前に出ることを意識してください。

前に出てのエラーならば、そこから学ぶことがあります。

足が止まってのエラーでは、学ぶことは何もありません。

ハーフライナーの打球処理が苦手です。

どうすれば上手く捕球できますか?

対応は、正面の早いゴロと同じです。

ボールを正面から見ると怖いので、体を半身にして自分のラインをずらし、斜めから打球を見ましょう。

姿勢を低くしてグローブを下から出し、最後までボールから目を離さないようにしてください。

イメージとしては、キャッチャーの感覚です。

キャッチャーをやっている時、ピッチャーの投げた球がショートバウンドになっても怖くないですよね?

姿勢を低くすることで、グラブを下から出せることもメリットです。

監督からキャッチボールが大事って言われるけど、何で大事なんですか?

野球は、レベルが高い試合になるほど、キャッチボールの差で勝敗が決まります。

キャッチボールをバカにした選手は、キャッチボールで負けるでしょう。

キャッチボールは、奥が深いです。

環境、メンタルが変われば普段できているキャッチボールができなくなります。

普段から色々な状況を想定し、丁寧にキャッチボールすることが大切です。

キャッチボールを疎かにする選手は、絶対に野球が上手くなりません。

初心を忘れることなく、キャッチボールに取り組みましょう。

試合で後悔する前に・・・。

小学生のうちからランニングスローの練習はした方がいいですか?

この議論は指導者によっても見解は分かれます。

個人的な意見では、小学生のうちから積極的にやらせるべきだと考えています。

小学生は、足腰や肩が弱いため、上手くできないことが多いでしょう。

しかし、体の成長と共に出来るようになります。

大切なのは、ランニングスローの身のこなしとランニングスローをする判断力です。

数多くやって、失敗することで覚えましょう。

アウトにできなくていいので、積極的に経験を積むべきです。

監督から「腰を低くしろ」と言われますが、どういうことですか?

子供にとっては、難しい表現ですよね。

ボールへアプローチする時に、ボールの下をのぞき込むイメージでやってみましょう。

高いバウンドならば簡単にできるので、徐々に低いバウンドで練習して慣れていきましょう。

この方法でアプローチすると自然と腰が低くなります。

ゴロ捕球でボールへアプローチする時は、グラブをはめている手も腕を振った方がいいですか?

腕を振った方が速く走れるので、腕を振りましょう。

これをできていない選手は非常に多いです。

前へアプローチする打球は、特に必要ですね。

動画の5分39秒あたりをご覧ください。

このお二人の守備は、良いお手本です。

ケースノックでベースカバーに行かなかったために怒られました。

1プレーで動く必要がないポジションはありません。

野球は、いかにミスを少なくするかが勝敗を左右します。

最悪の結果を想定して動きましょう。

例としてノーアウト、ランナーなしでサードゴロが転がったとして、各ポジションの動きを解説します。

ポジション動き動く理由
ピッチャーサードのカバーサードがボールを前に弾くかもしれない
キャッチャーファーストベースのカバーサードがファーストへ暴投するかもしれない
ファーストサードからの送球に備える打者をアウトにする
セカンドファーストのベースカバーサードがファーストへ暴投するかもしれない
サード打球処理打者をアウトにする
ショートサードのカバー
セカンドベースカバー
サードがボールを後ろに弾くかもしれない
また、ファーストへ暴投すれば打者が2塁を狙うかもしれない
レフトサードのカバーサードがボールを後ろに弾くかも知れない
センターセカンドベースのカバーサードがファーストへ暴投すれば、打者が2塁を狙う。野手から2塁への送球が暴投になるかもしれない
また、ショートが2塁のベースカバーに入り忘れるかもしれない
ライトファーストベースのカバーサードがファーストへ暴投するかもしれない

内野手ですが、後方のフライが苦手です。

コツを教えて下さい。

ボールから目を切る勇気も必要です。

ポテンヒットになるような打球では、目を切らずに追っていては間に合いませんよね。

ボールの落下点を予測し、ボールから目を切って走りましょう。

守備位置から少し後ろのフライならば、目を切る必要はありません。

何度も失敗し、落下点を予測する精度を上げていきましょう。

まとめ:野球は守備から(強いチームほど守備を疎かにしない)

この記事では、おすすめの守備練習5選について紹介しました。

試合で勝つには、他チームと同じ練習をしていてはダメです。

より内容の濃い、効果的な練習が必要なります。

少年野球は、勝つことがすべてではありません。

しかし、勝つ喜びを知ることも大切です。

中学生になれば、体も技術も伸びる時期となり、本気で野球と向き合うことになります。

小学生の高学年は、その準備期間といえるでしょう。

体作りには、サプリメントの活用がおすすめです。

不足する栄養素を補うことができます。

野球は、明らかに体が大きい方が有利です。

ポジションやプレースタイルに選択肢が増えるから。

肩の強さや足の速さにも関係します。

成長期を逃し手遅れになる前に、体作りと向き合いましょう。

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