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小学3年の息子が少年野球をやっていますが、どのポジションが向いているのか分かりません。
最近は複数ポジションが主流みたいなので余計に迷ってしまいます。
今回は、こんな疑問にお答えいたします。
この記事を書く自分は、野球歴30年以上です。
高校時代には、甲子園にも出場しました。
親となってからは、少年野球のコーチを5年以上務めています。
実は、体が小さい野球少年でポジションに悩んでいる子が多いです。
なぜなら、体が小さい選手はポジションが限られてしまうから。
「背が低いから」という理由で希望するポジションができない子もいるでしょう。
確かにポジションには適性があります。
しかし、少年野球に必要でしょうか?
少年野球では、やりたいポジションをやるべきです。
やりたくないポジションの練習は面白くありません。
希望するポジションをやるためにも、ポジションの適性を知ることは大切です。
自分に足りない部分を知ることができるから。
この記事では、ポジションの適性について解説します。
この記事を読めば、背が低い野球少年が背が高いライバルに勝つことができます。
少年野球のポジションの適性
- 少年野球では原則として本人がやりたいポジションをやったほうがいい
- 複数ポジションやることで今後の野球人生に活きる
- ポジション決めでのトラブル回避はコミュニケーションを欠かさないこと
- 野球で重要なポジションはセンターライン
ポジション | 適正 | 小柄な選手 | 目標とすべき小柄な選手 | 守備の重要度(少年野球) |
---|---|---|---|---|
ピッチャー | 肩が強い コントロールがいい 気が強い 身体が強い | (4.0 / 5.0) | ヤクルトスワローズ 石川雅規 167センチ | (5.0 / 5.0) |
キャッチャー | 肩が強い ボールを怖がらない 声が大きい リーダーシップがある | (4.0 / 5.0) | ソフトバンクホークス 甲斐拓也 170センチ | (4.5 / 5.0) |
ファースト | ボールを捕るのが上手い 背が高い 身体が柔らかい ボールを怖がらない | (2.0 / 5.0) | 楽天イーグルス 鈴木大地 175センチ | (4.0 / 5.0) |
セカンド | 肩が弱い 野球が好き 身体が小さい | (5.0 / 5.0) | 広島カープ 菊池涼介 171センチ | (2.0 / 5.0) |
サード | ボールを怖がらない ゴロ捕球が上手い 元気がある | (4.0 / 5.0) | 横浜ベイスターズ 宮崎敏郎 172センチ | (4.5 / 5.0) |
ショート | 足が速い 元気がある 肩が強い | (4.0 / 5.0) | 読売ジャイアンツ 門脇誠 171センチ | (4.5 / 5.0) |
レフト | フライ捕球が上手い | (4.5 / 5.0) | レッドソックス 吉田正尚 173センチ | (3.0 / 5.0) |
センター | 足が速い 肩が強い 元気がある フライ捕球が上手い | (5.0 / 5.0) | 阪神タイガース 近本光司 171センチ | (4.5 / 5.0) |
ライト | 肩が強い ゴロ捕球が上手い | (4.0 / 5.0) | 読売ジャイアンツ 浅野翔吾 171センチ | (3.5 / 5.0) |
ピッチャー
ピッチャーは野球で1番重要なポジションです。
少年野球もプロ野球も変わりません。
特にコントロールが大切です。
ストライクが入らないと野球の試合が成立しないからです。
チーム内でもトップクラスに上手い選手から選びましょう。
投げ過ぎによる肩や肘の故障には注意が必要です。
小柄な選手でも十分に通用します。
むしろ、身長は関係ありません。
キャッチャー
キャッチャーは守備の要です。
投球を捕球する技術が最低限必要です。
ボールを怖がらない選手が向いています。
リーダーシップがあり、声が大きい選手が良いでしょう。
キャプテンを務めるような選手が理想です。
昔は、大柄なキャッチャーが多かったですが、現代では小柄なキャッチャーが増えています。
体格よりも肩の強さが重要です。
ファースト
内野からの送球を捕球できるのが絶対条件です。
背が高く身体が柔らかい選手が理想です。
ショートバウンドの捕球が上手ければ、チーム力のアップに繋がります。
小柄な選手が1番難しいポジションです。
内野手からの送球が逸れた場合に影響が大きいから。
プロ野球でも、小柄な選手は非常に少ないです。
セカンド
重要なポジションですが、少年野球においては妥協できるポジションの1つです。
ファーストまでの距離が短く、ボールが飛んでくる確率は低いからです。
身体が小さい選手や肩が弱い選手が向いています。
ダブルプレーや牽制球など頭を使うプレーが多いです。
野球を良く知っている選手が理想です。
「小柄な選手といえばセカンド」というくらい適性があります。
しかし、最近のプロ野球では大柄なセカンドが増えているのが特徴です。
サード
内野で最も多くの打球が飛んでくるポジションです。
バッターからの距離が近いので速い打球も飛んできます。
ボールを怖がらないことが必須です。
チーム内でもトップクラスに上手い選手を起用しましょう。
エラーしても気持ちで負けない選手が理想です。
守備力が高ければ、小柄な選手でも通用します。
ショート
内野の要といわれるポジションです。
多くのプレーに関わります。
ピッチャーと兼務して守ることが多いです。
野球センスがある選手が向いています。
リーダーシップがあるとベストでしょう。
小柄でもチームで1番上手い選手であれば任せられるでしょう。
守備範囲と肩があれば通用します。
レフト
セカンドの次に妥協できるポジションです。
フライ捕球が上手い選手が向いています。
ショートとセンターがカバーできるので、選手層が薄いチームは妥協しましょう。
小柄な選手でも大丈夫です。
外野手は、内野手ほど適性を意識しなくても良いでしょう。
センター
外野の要です。
足が速く、肩が強い選手が理想です。
レフト、ライトのカバーができる選手を起用しましょう。
センターゴロをできる肩があるとチーム力がアップします。
背が低いセンターは多いです。
足が速くて肩が強ければ十分に通用します。
ライト
少年野球は、ライトゴロが必須です。
ライトの実力で勝敗が決まる試合も多々あります。
レフトよりもライトの方が重要です。
背が低くてても通用します。
肩が強いのが理想ですね。
少年野球のポジションについてアンケート
SNSで野球少年100人にポジションについてアンケート取ったので結果を紹介します。
野球少年に人気があるポジションランキング
第1位 | ショート | 32票 |
第2位 | ピッチャー | 22票 |
第3位 | キャッチャー | 20票 |
第4位 | サード | 13票 |
第5位 | センター | 6票 |
少年野球の試合で打球がよく飛んでくるランキング
第1位 | サード | 48票 |
第2位 | ショート | 22票 |
第3位 | ピッチャー | 10票 |
第4位 | ファースト | 8票 |
第5位 | センター | 7票 |
少年野球の実態調査
YES | NO | |
---|---|---|
希望するポジションはできてますか? | 47票 | 53票 |
複数ポジション制に賛成ですか? | 99票 | 1票 |
自分に向いているポジションは分かりますか? | 87票 | 13票 |
ポジション決めでトラブルになったことはありますか? | 24票 | 76票 |
少年野球に複数ポジションは必要?
少年野球において、複数のポジションをこなせることは重要です。
選手が必ずしも自分の得意なポジションでプレーできるわけではありません。
複数のポジションをこなせる選手は、チームの柔軟性を高めます。
試合に出るチャンスが増えることは、大きなメリットです。
新しいチームに変わった時などポジションが変わることはよくあります。
固定のポジションのみでは自分の野球人生が短くなります。
違うポジションの動きが分かれば連携プレーが上達するでしょう。
少年野球のポジション決めで実際にあったトラブル事例
自分がコーチを務めたチームで実際にあったトラブルを紹介します。
トラブルの原因になったのは、双子のA君とB君です。
A君とB君の希望するポジションはピッチャーでした。
A君は野球センスがあり、ピッチャーの適性がありました。
B君はコントロールが悪く、ピッチャーの適正はありませんでした。
5年生までは2人ともピッチャーをやっていました。
しかし、6年生になるタイミングで、B君は外野へコンバートされました。
A君はチームのエースになりました。
B君はピッチャーに強いこだわりがあり、野球への情熱がなくなってしまいました。
監督の意向は強く、考えは変わりません。
B君の親も相談に来ましたが、監督の考えは変わりません。
A君の親も監督に不信感を持ちました。
B君は、チームを移籍することになりました。
A君も一緒に移籍しました。
エースピッチャーがいなくなったチームが弱くなったのは言うまでもありません。
監督はA君とB君に戻ってくるようにお願いしましたが時すでに遅しでした。
B君の気持ちを尊重していれば、こんなトラブルは起こらなかったでしょう。
B君に説明し、B君が納得した形でコンバートしていれば違った結果になったはずです。
ポジションを決める際は、コミュニケーションがとても重要であることを再認識しました。
まとめ:背が低くてもポジションには関係ない
この記事では、少年野球のポジションについて解説しました。
野球には9つのポジションがあり、適性は様々です。
ポジションの適性を知ることによって、自分に足りないことも分かります。
小学生のうちは、色々なポジションを経験することをおすすめします。
本人が1番面白いと感じたポジションが適正あるポジションです。
野球を楽しみましょう。
1番楽しんだ人が1番上手くなります。
つまり、楽しんだもの勝ちです。
背が低い選手でも、ファースト以外なら十分に通用します。
努力次第で背が高いライバルに勝てます。
ポジションの適性を理解して、目標を持って練習に取り組みましょう。
座学を指導するのは、雨でグラウンドが使えない日にやると効率的です。
他にもおすすめの座学があります。
こちらの記事で紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。