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息子が少年野球をやめたいと言っています・・・。
親としては続けてもらいたいのが本音です。
息子の気持ちを前向きにするためには、どうすればいいのでしょうか?
じつは、少年野球をやめたいと訴える子供は決して珍しくありません。
なぜなら、「野球が楽しくない」と感じている子が多いからです。
原因は人によって違います。
しかし、野球を続けるメリットがあるのも事実です。
この記事を読めば、少年野球を続けるメリットが分かります。
少年野球の継続を迷っている親子は参考になるはずです。
【少年野球の監督や指導者と合わない】注意点と対策を元甲子園球児が徹底解説
少年野球を続けるメリット
進路が有利
人間力の向上
体力向上
いじめられない
野球は進路で有利になる
野球は社会に出てから役に立ちます。
企業の中には、野球部出身の子を採用したいってところがあるくらいです。
私もその気持ちはよく分かります。
私が1番大事にしているのが挨拶です。
新入社員の中には挨拶ができない子がいます。
しかし、野球部出身の子は必ず大きな声で挨拶ができます。
これは偏見ではありません。
挨拶をせずに野球を高校生までやることは逆に不可能ですから。
野球をやっていると高校、大学の進学や就職に有利
私は小学校3年生から地域の少年団で野球を始めました。
中学では硬式チームに入るか迷ったんですが、家庭の事情で中学の野球部へ。
中学3年の夏の大会が終わってからは、高校野球に向けて硬式の練習場にも通いました。
中学3年生のメインイベントと言えば高校受験です。
しかし、私は勉強をやらずに野球ばかりしていました。
高校には推薦入学が決まっていて合格するすることが分かっていたから。
「名前を書けば受かるよ」って硬式練習場の監督に言われていました。
周りが一生懸命勉強をやっている中で、一生懸命野球の練習をするのは不思議な感じです。
高校入学後に野球部の同級生を見ると、私と同じ推薦入学ばかりでした。
野球の強豪校は、ほとんどがこんな感じですね。
現在は「裁量枠」って言いますよね。
私は家庭の事情で大学には行かないって決めていました。
高校3年生では、進学や就職を決めなければいけません。
野球部のレギュラーメンバーには、大学からスカウトがありほとんどが推薦入学で進学しました。
就職したメンバーも、一般企業から優先的に就職案内があり自由に選べる感じでした。
世間では不景気で就職難と言われる時代でしたが、野球をやっていたおかげで無事に就職することができました。
高校の先生の話では、「野球部の子が欲しい」と言う企業がたくさんあるそうです。
仕事で後輩を指導する立場となった今ではよく分かる気がします。
野球部の進学状況と進路について
実際に私が所属した野球部の同級生の進学状況と進路について紹介します。
私の同級生(野球強豪校)19人のデータです。
高校卒業後に大学や専門学校に進学したのが10人で就職したのが9人でした。
YES | NO | 備考 | |
---|---|---|---|
高校への入学方法は推薦入学? | 18 | 1 | |
少年野球はやっていた? | 19 | 0 | |
大学への入学は野球を活用した? | 8 | 2 | NOの2人は専門学校 |
就職は野球を活用した? | 6 | 3 | |
進学、就職するのに野球をやっていて良かったと思う? | 19 | 0 |
野球の強豪校だけあり、ほとんどが推薦入学です。
同級生は全員、少年野球をやっていました。
中学は硬式チームだったり中学の野球部だったりと様々。
大学に進学した10人のうち8人は野球を継続している。
高校と同じように野球推薦で進学しています。
受験シーズンも勉強はやらずにずっと野球の練習をしていました。
就職した仲間も面接等で野球の話になり、「野球のおかげで受かった」と話しています。
少年野球を始めて野球の道で努力すると人生の勝ち組になることも可能でしょう。
野球は人間力が向上する
社会に出ると怖い上司は必ずいます。
怖くなくても話掛けずらい人っていますよね。
私の職場にも話しずらい上司がいます。
私世代の同僚もその人のことが苦手な人が多いです。
私も苦手だったんですが、その方が野球をやっていたことは噂で知っていました。
ある日、その上司と2人で出掛けることになりました。
会話が持つか心配だったんですが、「キャプテン」という野球漫画のおかげでとても仲良くなりました。
キャプテンは、昭和の時代に流行した漫画です。
上司にとっては青春時代の漫画ですが、私も中学生の頃にこの漫画を知って全巻読んでいました。
昭和時代の中学野球部のストーリーで4人のキャプテンの人間模様を描いた傑作です。
この漫画のおかげで上司ととても仲良くなりました。
その後の仕事では、何度も上司に助けられ、お酒を飲みながらキャプテンについて語り合う間柄です。
野球がこんなところでも活きるんだとびっくりしています。
野球は歳が離れていても共通の話題が多いから助かるんです。
少年野球を始めると非認知能力が身に着く
少年野球では、「非認知能力」というものが自然と身に着きます。
非認知能力とは、社会で活躍するために必要な能力のこと。
要は頭の良さ(勉強)以外のものです。
簡単に言うと、「〇〇さんは勉強はできるのに仕事はできないよね」という話。
高学歴なのに現在はフリーターって人もいますよね。
フリーターが悪いわけではありませんが、一般的にはギャップがあると思います。
非認知能力を具体的に表すと、勤勉性、意欲、忍耐力、思いやりです。
逆に認知能力とは、俗に言うIQ,記憶力、論理力のこと。
アメリカで行われた研究では、幼少期に非認知能力を身に着けた人は、身に着けていない人に比べて高収入である結果が出ているそうです。
親として、子供に身に着けてもらいたいのは「認知能力」でしょうか?それとも「非認知能力」ですか?
多くの親が「非認知能力」と答えるのではないでしょうか?
非認知能力が最も伸びやすい時期は幼少期と言われています。
幼少期とは、4歳~小学校2年生くらいまでを指します。
非認知能力が将来の子供の年収を左右すると言っても過言ではありません。
少年野球は挨拶や礼儀、協調性を自然と身に付けることができる
挨拶は人としての基本。
社会に出ると挨拶ができない大人が多いです。
すべて挨拶から始まります。
挨拶ができないと何も始まりません。
仕事においては致命的です。
挨拶ができないために取引に失敗したってことも良く耳にします。
それくらい挨拶は大切です。
野球をやっていた人は、挨拶に関しては厳しく指導されています。
挨拶することが当たり前になっています。
社会に出ると、当たり前のことをしているだけなのに評価されます。
礼儀や協調性もそうです。
物を大切にすること、人に感謝すること、相手を思いやることなど色んなことを自然に野球から学んでいます。
現代の子供達は協調性が欠けているなんて言われます。
しかし、野球をやっている子に限っては自然と身についているから大丈夫です。
毎週のように友達と野球をやってれば当たり前なのかもしれませんね。
この協調性は将来的に必ず役に立つでしょう。
少年野球をやると基礎体力が向上する
野球は全身運動であるため、基礎体力が向上します。
走る、打つ、投げる、守ると様々な動きをするから。
そのための練習を何回も繰り返し行います。
少年野球を始めるとほとんどの子が体力アップしています。
運動会で野球部の生徒が活躍しているのがその証拠です。
特に基礎体力が落ちている現代の子供にとっては、他の子と差をつけることができます。
成長していく過程で他のスポーツに変えても、野球で培った基礎体力は活かすことができるでしょう。
基礎体力が向上することにより、様々な選択肢ができるのもメリットです。
野球少年にスマホ依存と基礎体力についてアンケート
野球少年12人にスマホ依存と基礎体力についてアンケートを取ったので、その結果を紹介します。
YES | NO | |
---|---|---|
少年野球を始めてスマホやゲームをする時間が減った? | 12 | 0 |
運動不足だと感じる? | 0 | 12 |
野球を始める前は運動不足だった? | 10 | 2 |
学校で運動神経はいい方? | 12 | 0 |
運動会は好き? | 12 | 0 |
少年野球を始めて体力アップした? | 11 | 1 |
少年野球を始める前はスマホやゲームに依存していた子が大きく変わっているのが分かります。
子供自身が変化を感じているので、保護者はなおさら変化を感じているでしょう。
野球では体を総合的に鍛えることができるので運動神経が成長し、体育の授業や運動会が楽しみになります。
運動会では活躍する我が子を見れるので保護者にとっても嬉しいですね。
野球では、走る、投げる、打つ、考えるという総合的な動きが必要になる
野球が他のスポーツと大きく違うのは、使う道具が多く、身体を様々な使い方をする点です。
例えば、水泳や陸上の長距離では、道具を使いません。
サッカーやバスケットボール、バレーボールではボールのみですよね。
テニスは、ラケットとボールを使います。
それに比べて野球はボール、グローブ、バットの3つを体の一部のように扱わなければいけません。
動きに関しても走る、投げる、打つと大きく3種類あり、他のスポーツよりも多いです。
体の動きも縦、横、斜めと色々な方向に動かします。
ここまで多くの道具と様々な動きが必要になるスポーツは他にはありません。
道具も動きも多いということは、それだけ難しく練習量が必要になるということ。
キャッチボールを例に説明すると、道具はグローブとボールを使用します。
投げる動作では、リズムとバランスが大切で片足で静止し、軸を移動、そして体を捻ってボールを投げる。
相手までの距離感を掴むのには識別能力が必要であり、ボール投げる時には相手に伝えてから投げるためコミュニケーション能力も必要となります。
ボールを捕る時は、空間認知能力でボールの位置を把握し、ボールに合わせてグローブで捕球するには反射神経が必要です。
キャッチボールだけでも、これだけ多くのことを吸収できます。
この効果はケガや事故から自分の身を守ることができるようになるため、私生活でも大いに役立つでしょう。
練習前や冬の練習で走りこみで瞬発力と持久力が向上する
野球の練習前には必ずアップを行います。
アップというのは、ケガを防止するための準備運動です。
チームによってアップ方法は違いますが、オーソドックスなのはジョギング、ストレッチ、ダッシュ。
毎回やるので、自然と体力がつきます。
やって当たり前の運動になるんです。
例えば、朝起きて歯磨きをすることに疲れませんよね?
逆に歯磨きをしないと気持ち悪いですよね?
それと同じでアップ運動は、ルーティーンの1つ。
アップを毎週やっている子とやっていない子では明らかな差が出ます。
学校の運動会やマラソン大会での差が証拠です。
アップ以外にも冬場の練習では体力を更に強化する練習が多くなります。
寒い時期にボールを使った練習はケガをするリスクが高まるので。
走り込みや筋力トレーニングを取り入れることが多いです。
冬場にどれだけやるかによって、春以降のパフォーマンスに大きな差が出ます。
伸びる選手は球速が10キロ以上伸びたり、飛距離が30メートル以上伸びたりする選手もいるくらいです。
走り込みでは瞬発力と持久力が向上し、夏場の暑い日でも疲れることなく良いプレーをすることができるようになります。
小学校の運動会ではヒーローになれる?
小学校では運動会やマラソン大会など運動神経の良い子が活躍できるイベントがあります。
小学生って足が速いだけでヒーローなんですよね。
我が子にも活躍して欲しいって保護者は多いと思います。
私もその1人です。
少年野球をやっていればヒーローになれる可能性は限りなく高いでしょう。
野球少年VSサッカー少年って感じが多いです。
日頃の練習で自然と基礎体力がついているので、思いっきり発揮しちゃいましょう。
自分も学生時代はいっぱい良い思いをしました。
特にリレーのアンカーで逆転した時は最高に気持ち良かったです。
我が家の息子たちも運動会やマラソン大会で活躍しています。
親としても嬉しいものです。
野球をやっていて良かったなぁって思う瞬間ですね。
こういう良い思いをできるからこそ、普段の練習も頑張ることができるんですよね。
少年野球をやっていればいじめられない
野球部のいじめられっ子って記憶にありますか?
完全にゼロというわけにはいかないですが、確率はすごく低いです。
少なくても自分の周りではいませんでした。
逆に野球部は学校やクラスを引っ張るリーダー的存在の人が多いと思います。
それは、まさに非認知能力の効果です。
いじめに悩んでいる子は勇気を出して少年野球を始めてみましょう。
素晴らしい仲間ができます。
その仲間があなたをいじめから守ってくれるでしょう。
いじめは本当にいけないことです。
でも、この世の中からなくならないことも事実。
自分の身は自分で守らなければいけません。
その1つの方法が野球。
いじめに悩んでいる方は本当に辛い思いをしています。
しかし、ちょっとしたきっかけで大きく変わるんです。
野球少年と保護者にいじめについてアンケート
野球少年12人と保護者12人にいじめについてアンケートを取ったので、その結果を紹介します。
YES | NO | 備考 | |
---|---|---|---|
いじめで悩んだことがある? | 6 | 18 | |
少年野球はいじめ対策に有効? | 18 | 6 | |
野球を始めて子供は変わった? | 12 | 0 | 保護者のみへ質問 |
いじめに悩んで野球を始めた子が3人いますが、野球を始めたことにより劇的に変わったと話してくれました。
今は友達がたくさんできて楽しそうに野球をやっています。
少年野球はいじめ対策に間違いなく有効です。
少年野球をやっていると自然と友達が増える
野球はチームワークが本当に大切です。
どんなに上手い選手が集まっていても仲が悪ければ試合で勝つことはできません。
チームメイトはライバルでもありますが、それ以上に大切な仲間です。
そして野球は1人では絶対にできません。
野球の基本練習であるキャッチボールも2人いないとできないから。
どんなに内気な子でも、友達ができるきっかけがあるのが野球です。
野球を始めて練習に参加していれば自然な流れで友達が増えていきます。
野球少年にいじめっ子は少ないです。
いじめに悩んでいる子が野球を始めれば、チームメートに守ってもらえるようになることもあります。
野球少年って仲間意識が強いから。
少年野球は大きな声を出すスポーツなので自然と積極的になる
野球の練習では大きな声を出します。
なんで大きな声を出すのかって?
甲子園をイメージしてください。
大きなグラウンド、観客の声援、ブラスバンドの音楽等で普通の声では全然聞こえません。
少年野球から大きな声を出すのが習慣になります。
デメリットとしては、普段の声も大きいこと。
私もその一人です。
内緒話が苦手な野球選手は多いです。
声を出すことで自分に自信が生まれ積極的になれます。
普段の声が大きいってことは、普段の生活も積極的になるってことです。
信じられない人もいるかもしれませんが、本当に変わってきます。
野球部ってクラスでもリーダー的な存在の人が多いイメージありませんか?
それが証拠ですね。
実際にいじめを克服したエピソード
私の長男の幼少期の話を紹介します。
長男は幼稚園から小学校低学年までいじめに遭っていました。
しかし、小学校3年生で野球を始めたことにより無事に克服しました。
幼少期は内気な性格で、常に母親の影に隠れているような子供でした。
幼稚園ではガキ大将的な子に叩かれたり蹴られたりして先生の膝の上で泣いていました。
友達も少なくて家でもゲームをしていることが多かったです。
家では自分とキャッチボールをよくやっていました。
小学校入学後も内気な性格は変わらず、授業で発表することもないような子供でした。
自分と妻は本気で心配していました。
小学校3年生のクラス替えで新しい友達が出来ました。
その子が少年野球をやっていて、そのチームに誘ってくれたので野球を始めました。
その友達は社交的で友達が多いタイプの子だったので、野球チームの子はもちろん、それ以外にも新しい友達がたくさんできました。
新しい友達は運動神経が良く活発な子ばかりでしたので、自然な流れで長男の性格も変わっていきました。
気づけば長男のことをいじめる人はいなくなっていました。
授業中にも発表することが増えて、学校の成績もどんどん上がっていきました。
高学年になった時には学級委員をやるようなタイプにまで変わりました。
今では過去の辛い経験を活かし、いじめられている子を助けたりもしているそうです。
親としては嬉しい限り。
子供は子供の世界で日々戦っています。
苦難を乗り越えた時に強くなります。
野球ってこんなに人を変えるんだなぁってビックリしています。
野球のメリットについてアンケート
今までの野球人生で多くの人脈ができました。
その方々にアンケートを依頼して「野球をやっていて良かったこと」をデータ化しましたので紹介したいと思います。
生の声です。
アンケートの人数は50人です。
少年野球で野球を辞めた人もいれば、社会人野球まで野球をやった人もいます。
年齢は10歳から65歳まで幅広くアンケートを取りました。
ランキング | 野球をやっていて良かったこと | 得票数 |
---|---|---|
第1位 | 挨拶が自然とできるようになった | 48票 |
第2位 | 人間関係で悩むことが少ない(上下関係が苦にならない) | 45票 |
第3位 | 進学や就職で役に立った | 33票 |
第4位 | 青春時代を野球に熱中できた | 30票 |
第5位 | 一生の友達ができた | 19票 |
第6位 | 彼女ができた(女の子にモテた) | 14票 |
その他 | 運動会で活躍できた 息子や孫とキャッチボールできた 甲子園に出場できた いじめを克服できた 家族の仲が良くなった |
まとめ
この記事では、少年野球を続けるメリットを紹介しました。
子供が「野球をやめたい」と言ったら辛いですよね。
無理やり続けても誰も得をしません。
【少年野球の監督や指導者と合わない】注意点と対策を元甲子園球児が徹底解説
しかし、環境を少し変えるだけで子供の気持ちが変わる可能性があります。
それだけのメリットが野球にはあるから。
まずは、子供の気持ちをじっくり聞き、野球を続けるメリットを教えてあげましょう。
体力向上など今すぐ効果があるものもありますし、長い間野球をやることによる効果もあります。
野球は日本で人気があるスポーツです。
子供からお年寄りまで男女関係なく多くのファンがいます。
野球を通して色んな方とお話が出来るのは魅力です。
野球で鍛えた体を他のスポーツに活かすのもいいでしょう。
他のスポーツの一流選手でも小学生時代は野球をやっていたって人もたくさんいます。
野球で人間力と体を鍛えることで将来の可能性は大きく広がります。
親子で話し合ってから少年野球をやめても決して遅くありません。